新型コロナウイルスの感染拡大によって、ついに緊急事態宣言が全国に拡大されました。
それに伴い、全国の製薬会社MRのほぼ全員がテレワーク(在宅勤務)に移行していることでしょう。
また緊急事態宣言の期間に合わせてテレワーク(在宅勤務)期間を5月6日までとしている製薬会社が多い中、ファイザー が感染拡大の状況を踏まえて5月末までのテレワーク(在宅勤務)延期をいち早く発表致しました。
製薬業界のリーディングカンパニーであるファイザー が5月末と発表したことで、今後追随する製薬会社は増えてくるでしょう。
テレワーク期間も終わりが見えない中、そのテレワーク(在宅勤務)期間中に何をすれば良いのか?については仕事の面やプライベートな面からも下記の記事を書かせて頂きました↓
しかし実際に各製薬会社のMRがテレワーク期間中に何をしているのか?については、みなさん謎かと思いますし、凄く気になることかと思います。
そこで全国各地に散らばる知り合いの製薬会社MRの方に「テレワーク(在宅勤務)の今、一体何しているの?」という事をインタビューしてみました!
テレワーク(在宅勤務)の内容に関しては、否定したくなるものもあるかと思いますが、全ての内容をなるべくポジティブにご紹介致します(笑)
今後の皆様のテレワーク(在宅勤務)の参考にして頂けましたら幸いです。
社内のweb会議
テレワーク(在宅勤務)で一番多いのはWeb会議ではないでしょうか? 正直毎日のWeb会議にうんざりされている方は多いと思います。
Web会議と言ってもその中身は様々。製薬業界にお勤めの多方面の方にインタビューした結果、こんなWeb会議が開催されておりました。
①毎朝の定期ミーティングでの上長からの連絡事項
②毎日のやったことを各MRから紹介
③オンラインロープレ(下記にご紹介)
④上長との面談でこれからの修正エリアプランを発表
⑤品目ごとに営業所でプロジェクトリーダーを決めて、リーダー間で今後の戦略についてミーティング
ざっと聞いた感じこんな状況です。どこもやっていることは同じなのかなと・・( ̄∇ ̄)
②の「毎日やったことを各MRから紹介」の内容としては、
●エリアプランの見直し
●Drマップ(人脈マップ)の作成
●英語論文の和訳
●下記にご紹介する各項目
とこれもどこも同じような内容ばかりでした( ̄∇ ̄)
ただ上長としての立場から言わせてもらいますと、毎日の定期Webミーティングは新型コロナウイルス蔓延化の今、「生存確認」の意味でも非常に重要です。
MRによっては単身の方や独身の方もいらっしゃいますので、引きこもりの今、おひとりさまの方はみなさま非常に寂しい思いをされてます(笑)
おひとりさまにとっては定期的なWebミーティングは安心する一時でもありますし、Face to Faceのコミュニケーションが取れない今、顔が見えるWebでコミュニケーションを取ることは非常に大事です。
この様なご時世だからこそ、顔が見えるWeb会議の開催の意義はあると考えております。
オンラインロープレ
Web会議の次に多いのが「オンラインロープレ」ではないでしょうか?
いつ再開するかわからない医療機関への訪問に備えて、画面越しの上長や専門部署の方を相手にディテールのロープレをやるというものです( ̄∇ ̄)
私はロープレが大っ嫌いです(笑)嫌いというかロープレ相手はDrや薬剤師ではなく、会社の人間だからです。実際には会社が考えている展開に流れることはほとんどないというのが、私の体験談です。
しかも会社が考えているストーリー通りやらないと行けないところがとても腹立たしいというか、顧客志向ではないなと・・ すいません愚痴がすぎました( ̄∇ ̄)
どうもロープレが好きになれない私ですが、そんなロープレも実践が少ない若手MRには有効な手段かと思います。特にテレワーク期間が長引き、実践から離れてしまうと通常営業に戻った時にかなりのリハビリ期間が必要になります。
私もGWに10日間ほど休んだ時に、先生へのディテールがしどろもどろだったのを覚えてます(笑)現場感覚を維持するのにはロープレは有効な手段かと思います。特に若手MRの方は、積極的に上長や先輩MRにDr役をやってもらうことをおすすめ致します。
e-learningで製品・周辺知識学習
e-learning(Web学習)も多いのではないでしょうか?各社自社製品の最新情報や周辺知識に疾患知識、そして最近では診療報酬に関する内容も増えてきましたね。
各社今後予定していたe-learning(Web学習)を前倒しで実施出来るようにしているところが多いと聞いております。
また会社によっては製品や疾患に関係のないビジネススキル向上を目的とした、コミュニケーションやファシリテーションに関するコンテンツを任意視聴で配信している会社もあるようですね。
テレワーク(在宅勤務)期間はビジネススキルなどの社会人として、また人間としてのスキルをインプットする絶好の機会と言えます。会社から提供されているツールを生かすか殺すかは皆様次第です。
ぜひ使えるツールは今のうちに使って、自分のスキルの幅を広げましょう。
メールでデジタルコンテンツを先生に送る
会社独自の「デジタルコンテンツ」を配信しろ!と半ば会社から強引にメールを送っている方も多いでしょう(笑)
デジタルに関してはここ数年、各社力を入れてきた分野ですよね。デジタルの真の目的は「リストラで減ったリソースをデジタルで補う」ことでした。
まさか未知のウイルスによってほぼ全国の全MRがテレワーク(在宅勤務)になるなんてどこの会社も想像してもいなかったでしょう。
会社にとっては「MRが訪問しなくても最新情報をお届けできる」デジタルというツールを前倒しで導入したことになります。
早くからデジタルを導入してきた製薬会社としては「事前に先生方からメルアドゲットしておいてラッキー♪」という感じでしょうか?
会社によっては、登録Drへのメール送付率や開封率をトラッキングされているところもあると聞きます( ̄∇ ̄)
新型コロナウイルスの感染拡大によって病院やクリニックへの訪問が滞る中、先生方も多忙を極めてます。送付率や開封率を求め出したらMRは「デジタルコンテンツを送ることが目的」になってしまいます。
未知のウイルスによる国難の中、先生方に今送るべきものは「今すぐ必要な情報」です。ありきたりなメルマガのような内容では、今製薬会社MRが先生方にメールを送りまくっているので、ただの「サイバーテロ」です。
しかし医療機関への訪問自粛中の今、先生方との唯一のコンタクト手段が「デジタル」です。デジタルは使いようによっては普段訪問してディテールする以上のインパクトをもたらす可能性もあります。
「デジタル」はメールの送り方や使い方次第では、有効な手段になります。「デジタルコンテンツの有効な活用方法」については、記事を書いてますので、ぜひこちらを参考にして頂けますと幸いです↓↓
オンライン面会&ディテールを先生と行う(強制)
Webを活用したリモートディテールをやりなさい!という製薬会社が最近増えているようです。会社によってはリモートディテールをオンライン面談やオンラインディテールと呼んでいるようですが。
デジタルコンテンツのメール配信は現在どの会社も導入しており、医師や薬剤師も「サイバーテロ」にあっております。
デジタルビジネスも飽和状態になってきた今、製薬会社の新たな手法として最近出てきたのがリモートディテール(オンライン面会)です。
これがまた各社MRからの評判がかなり悪いです(笑)
デジタルコンテンツの配信同様、新型コロナウイルス感染拡大によってほとんどの医師は今、リモートディテール(オンライン面会)をするほど暇ではありません。
現場はリモートディテール(オンライン面会)をしてるほど切迫している状況だということを本社は理解していないのか?
リモートディテール(オンライン面会)の回数や実際にアプローチした回数などをトラッキングしている会社もあるそうです。
しかもオンライン面会は、日頃からある程度の関係性がないと実施できません。全く面識のない人とテレビ電話をしようなんて思いませんよね?
そんなことをこと知らず各製薬会社は「とにかくオンライン面会をしろ!」と言ってくる様です。
新型コロナウイルス治療の最前線で働いている先生方にしたら製薬会社の一方的な「オンライン面会」は迷惑極まりないことです。
しかし最近は何かと「オンライン飲み会」や「オンライン帰省」などと「オンライン」を使った手段に移行しつつあります。デジタルコンテンツが各社導入された時にも現場のMRからかなりの抵抗がありましたよね。
今は「デジタル」がだいぶ先生方の中に浸透してきておりますが、「オンライン面会」も今後当たり前になる可能性があります。
今会社が強く押し進めているということは、今後「オンライン面会」が当たり前になるという前振りでしょう。
以前リストラ(早期退職)での肩叩き要因の一つに「会社が用意したデジタルコンテンツを使っていないから」ということを書かせて頂きましたが、今後は「オンライン面会を活用していない」という理由でリストラ要因になってしまうかもしれません。
なので日頃からある程度関係性が出来ている先生から「オンライン面会」を始めてみてはいかがでしょうか。「デジタル」の初動同様に実施してみて初めてわかることもあります。
何人かやってみてタイミングやコツなどを取得してから新たな先生に試してみるしかありません。
「オンライン」に関しましては、新型コロナウイルスの感染角拡大によって「オンライン診療」を導入する病院やクリニックも増えてきております。
「オンライン診療」に慣れている先生でしたら「オンライン面会」への受入ハードルが低いかもしれませんので、「オンライン診療」をされている先生から打診してみるのも一つの手です。
あとは「オンライン面会」をやるからには大義名分が必要ですよね。先生方も新型コロナウイルスで多忙な中、「Web面会してでも何か有益な情報をもらえるのか?」と思っております。
なので「学術から最新情報を提供させて頂きたい」など他部門の方を巻き込んで「オンライン面会」を申し込まれると良いでしょう。
webランチミーティング
会社によっては「Web飲み会」ならぬ「Webランチミーティング」を開催しているところもあるようです。
Web飲み会に参加した人の話だと、一人が話し出すとなかなか会話が成り立たない、終わりが見えない・・などやはりリアルな飲み会と比べてやりづらさはある様です( ̄∇ ̄)
最近は飲み会を敬遠する人も増えてきております(私もその一味ですが) ので、であればランチをしながらWebでざっくばらんに話をしようではありませんか、というのが「Webランチ」です。
また「Webランチ」だと、夜の飲み会とは違って基本仕事中の時間なので、ほぼほぼ全員参加出来ますし、夜の飲み会ほど抵抗はありません。
周りとのコミュニケーションに困っている方は、ぜひ「Webランチミーティング」を提案してみてはいかがでしょうか?
自己研鑽
テレワーク(在宅勤務)の絶好の機会を生かして、仕事以外の勉強を開始される方がいらっしゃいます。資格取得を目指して勉強されている方や、スキルアップの本を読んだりされてますね。
新型コロナウイルスの感染拡大により全国に緊急事態宣言が拡大、今の患者数の増加傾向をみているとGWまでに緊急事態宣言が終了するとは到底考えられません。
冒頭でご紹介したファイザーも5月末までのテレワーク(在宅勤務)を発表しましたしね。
製薬会社MRのテレワーク(在宅勤務)期間も各社延長されることは間違い無いでしょう。このテレワーク(在宅勤務)期間中にどれだけ自己研鑽したかで後々大きな個人差が生まれます。
そこでおすすめなのが資格取得の勉強を開始されることです。資格と言っても色々ありますが、今後組織に役立つもの、転職しても使える資格取得を目指すと良いでしょう。
資格の内容によっては今後他人と差別化できる大きな武器になります。「暇だ〜やることがない!」と投げていているくらいなら将来の自分に投資しましょう。
製薬会社MRにおすすめの資格について記事を書いてますので、こちらを参考に勉強を開始しましょう!↓
あとは読書ですね。テレワーク(在宅勤務)中にパソコンばかり見ていると目が疲れてしまいます。頭をリフレッシュする意味でも、新たな教養をインプットする意味でも読書はおすすめです。
ではどんな本がおすすめですか?ということになりますが、テレワーク(在宅勤務)を機会に下記の記事でご紹介した本を読まれることをおすすめ致します。自分のキャリアを見直すきっかけになるかもしれません。
副業を始める
テレワーク(在宅勤務)の有り余った時間を活用して副業を始めた方もいらっしゃいます。毎月の給料は保証されているとは言え、日当が減っている今、小遣い稼ぎの副業を実施する絶好の機会でもあります。
製薬会社は好不況に影響されない業界、そう言われてきました。新型コロナウイルスの影響により現在多くの業種で倒産や給料未払い、もしくは給料減額と言った話を耳に致します。
そのような話を聞くたびに製薬業界は恵まれているな、と改めて感じます。医療機関への訪問が自粛される中、MRは日当が出ないとボヤいている方もおりますが、生活できなくなるほどではありません。
製薬会社にお勤めの方は、自宅にいるだけで給料が普通に支払われているだけでもありがたいと思わなければいけません。しかしそれであぐらをかいている訳には行かないのが現在の製薬会社を取り巻く環境です。
当ブログで再三申し上げておりますが、今後薬価改定は毎年行われる方向で薬価はどんどん下がります。そしてジェネリックの国策化に加えて新型コロナウイルスにより「MR不要論」の再燃、これから製薬会社MRは間違いなく淘汰されていきます。
のんびりしていたらいつ会社がリストラ(早期退職)を断行するかわかりません。いざそうなった時のためには後ろ盾が必要です。今後どの製薬会社でも必ず起こる可能性の高いリスクに備えて、副業は必要不可欠なのです。
すでにテレワーク(在宅勤務)中に副業に生を費やしている方もいらっしゃいますが、私の知る限りごく少数です。
MRの定番でもある「株式投資」や「不動産」を始める方もいらっしゃいますが、新型コロナウイルスの影響で先行き不透明かつ、ある程度の資金が必要な「株」や「不動産」はあまりおすすめできません。
リスクだらけの環境下、いくら好不況に影響のない製薬業界とはいえ、ある程度手元にお金を残しておく必要があります。今の手持ちのもので投資の必要がほとんど必要のないMRにおすすめの副業を記事に書いてます。
副業と言っても今は幅広い職種がありますので、ご自身の趣味思考やキャリアアップに合った物を探してみると良いでしょう。
新型コロナ 緊急事態宣言 テレワークで今MRは何してるのかをインタビュー!まとめ
ざっくりと製薬会社各社が行っているテレワーク(在宅勤務)の内容とその必要性についてポジティブ?にご紹介致しました。
上記でご紹介した内容以外にも、新たに「転職活動を開始した」という方もいらっしゃいました。
転職については当ブログで再三記事を書かせて頂いておりますので、今回の記事では割愛致しましたが、新型コロナウイルスで先行き不透明な中、今転職活動を開始するのはリスキーです。
ただ引き抜きやその製薬会社の社員からの社員紹介と言った、採用がほぼ決まっているような転職なら良いとは思いますが、それ以外の転職活動は新型コロナウイルスが終息してからの方が何かと安心でしょう。
生命関連企業に勤める製薬会社MRの皆様は、今は何事にも「stay at home」です。その中で新型コロナウイルスが終息した時に同僚と大きな差が付かないために、今しか出来ないことを実行しましょう!
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