リストラ・人員削減が進む製薬業界。2018年4月の薬価改定での大幅薬価ダウンや、ジェネリックの国策化、新薬が生まれにくくなってきている昨今、製薬会社各社は、いつどこの会社でもリストラが突然発表になる危険性は十分にあります。
「みなさまはその時に生き残る自信はありますか?」
「または他社に移っても活躍できる自信はありますか?」
そう問われた時に自信を持って「あります!」と言えるポータブルスキル(他社に移っても持ち運べて活用できるスキル)やキャリアをお持ちでしょうか?またはいざという時のために準備していらっしゃる方はおりますか?
そこでパート1に続き、今すぐ取得するべき資格のパート2をご紹介致します。
ここでご紹介する2つの資格は、今後今の会社に残る場合でも、また違う製薬会社に転職する際にも、さらには万が一他業種に転職することになっても、必ず活かせる資格です。
関連記事:製薬会社MRに今後必要な資格とは?パート1↓
おすすめ資格③ ファイナンシャル・プランニング技能士
みなさま今後の人生のライフプランを描けておりますか?そんな人生のライフプランを描くことができるのが「ファイナンシャル・プランニング技能士」、俗に言う「ファイナンシャル・プランナー」です。
とりわけファイナンシャルプランニングが製薬会社とMRの仕事に直接結びつく事例は少ないのですが、何と言ってもこの資格の最大の魅力は「国家資格」であること!そして、万が一製薬会社MR以外の転職先にて銀行や保険会社などに勤めることになった場合、資格保持の有無が大きく採用に関わって参ります。合格後、自宅に届く厚生労働省のハンコ入りの立派な認定証が届いた時の心の躍動感は今でも忘れることは出来ません。
製薬会社とMRの方が仕事に結びつく事例としては、資格保有がアイスブレイク(雑談)に使えて、会話の幅が広がることでしょうか。正直私はこの資格を保有しているおかげで、社内外での仕事の幅が広がりました。会社と得意先のニーズの特定に至りました。
またご自身のライフプランを再考できるという点では、ファイナンシャル・プランニング技能士は、転職に大いに生かすことが出来ます。転職はご自身の都合だけでは叶えることが出来ず、お子さんの進学やご自宅購入のタイミングなど、ご家庭の状況によって大きく転職のタイミングに影響を与えるからです。節税などの予備知識も付きますので、持っていても全く損はしない資格です。
ファイナンシャル・プランニング技能士は1級(プロレベル)2級(業界一般レベル)3級(入門レベル)とありますが、今後専門性を高めたいとなれば、2級以上を受験されるのも良いかと思います。一般常識レベルを習得したいのであれば、全然3級だけで十分です。3級を取得していれば、「ファイナンシャル・プランナー」を名乗れるわけですから。ここでは3級のみ簡単に解説して参ります。
ファイナンシャル・プランニング3級
学科試験と実技試験に別れており、資格を取得するためには両方に合格する必要があります。学科試験は、以下の六つの項目からマークシート形式で◯×式30問、三答択一式30問、合計60問が出題されます。
①ライフプランニングと資金計画
②リスクマネジメント
③金融資産運用
④タックスプランニング
⑤不動産
⑥継続・事業継承
実技試験は、金財からは事例形式5題(個人資産相続業務・もしくは保険顧客資産相談業務のうちから1つ選択)
日本FP協会からはマークシート形式で三答択一式で20問(資産設計提案業務)計算問題を含めて出題されます。
金財か日本FP協会を受験するかは、申し込みの時点でご選択頂けます。ちなみに私は日本FP協会を選択致しました。
受験日
毎年9月、1月、5月の年3回実施されます。ご注意頂きたいのが、それぞれの試験の法令基準日は、9月試験はその年の4月1日、1月と5月の試験いついては、前年の10月1日となりますので、法改定がある時にはご注意ください。
受験料
学科試験:3,000円
実技試験:3,000円
受験料合計6,000円と考えると、割と気軽に受験出来ます。
合格率 2018年1月実施分
3級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得するためには、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
学科試験
- 36点以上(60点満点)で合格(合格率:65.34%)
実技試験
- 3級:30点以上(50点満点)で合格(3級合格率:56.46%)
3級でもMR認定試験よりも合格率が決して高くないことがお判り頂けると思います。
私は3級に一発合格致しましたが、製薬会社とMRしかご経験がない方で、金融の知識が全くない私のような人ですと、2ヶ月前から1日2時間程度勉強すれば、問題なく合格できるレベルかと思います。
ファイナンシャルプランナーについてMRが取得する意義について、より詳しく書いてますので、こちらも参考にして頂けますと幸いです↓
おすすめ資格④ 公認モチベーション・マネジャー
いつの時代でもどの会社でも求められるスキル、それがモチベーションマネジャーです。明るいニュースが少ない製薬会社各社ですが、企業でリストラなどが起こると社員モチベーションは確実に下がります。辞める選択をされた方はもちろん、残された社員の方のモチベーションはだだ下がりです。
リストラをする会社の未来は明るくない場合がほとんどです。残された方は将来を悲観すればするほど、モチベーションがどんどん低下していきます。しかし組織としてそれではダメです。そんな状況でもいかに社員のやる気、モチベーションをどうやって向上するかを常に模索しております。
そんな組織に対して、この「公認モチベーション・マネジャー」の資格を持っていたら?どうでしょうか?今いる会社やからはもちろん、万が一転職する場合にも一目置かれることは間違いありません。そして何よりも自分自身のモチベーション向上にも繋げられるのが、この「公認モチベーション・マネジャー」です。持っていて損はありません。
受講料と時間的なことを考えると、まずはBasicを受験されることをおすすめ致します!
Basic
目的:自己のモチベーションアップとモチベーション理論全般の学習
自己のモチベーションをマネジメントすることを中心に、モチベーション全般に関する理論と実践スキルを身につけることが出来ます。
Advance試験コース
目的:部下のモチベーションアップと担当組織の成果向上
試験コース
他者のモチベーションをマネジメントすることを中心に、半日(5時間)の講座で全23理論のうち4理論を学び、受講後に認定試験を受験致します。10月か11月に行われる講座をどちらか受講し、その後12月の資格受験で合格なら資格認定が得られます。
認定コース
テキスト内の全23理論を4回にわけて講座を受講しなければいけません。他者のモチベーションをマネジメントすることを中心に、4回の「確認小テスト」、4回の「実践レポート」を提出し全て合格した段階で資格を認定する、となっております。
受験日
Basic:2018年は12月1日(土)14:00-15:30(試験時間90分)で行われます。
Advance:上記講座を受講し、2018年は12月8日(土)14:00-15:30(試験時間90分)で行われます。
受験料
Basic:受験料6,000円(消費税別)
Advance試験コース:受講料30,000円(消費税別)・受験料8,000円(消費税別)
Advance資格認定コース:246,000円(講座資料代込、消費税別)
今までにAdvanced資格講座試験コース(半日)を受講済の方は、合否に関わらず20,000円。
合格率
Basic:73%
Advance試験コース:62%
Advance資格認定コース:92%
合格率が高いようにみえますが、その全過程でしっかりと講座を受講しなければいけません。決して簡単に取れる資格ではないことを自覚致しまししょう!
製薬会社MRに今後必要な資格パート2 まとめ
いくら資格を持っていても、その資格を「どのようにして仕事に生かしたか?」「どのようにして組織に影響を与えて、改革をしたか?」が重要になって参ります。
パート1のまとめでも申し上げましたが、その資格を取って
「取得した資格が仕事にどのように生きたか?」
「取得した資格を生かして、組織にどのような影響を及ぼしたか?」
「資格を披露することで、組織にこんな成果を及ぼした」
このことが非常に重要になりますので、ただ転職に有利そうだからと言う理由で闇雲に資格を取得するのではなく、仕事やプライベートへの目的を掲げて資格の選択と勉強、そして受験をしましょう!
日本FP協会のホームページで「ファイナンシャル・プランニング技能士」を詳しくチェック!↓
モチベーションマネジメント協会のホームページで「公認モチベーション・マネジャー」を詳しくチチェック!↓
コメント