新型コロナウイルスによる影響を最も受けた営業職は「製薬会社MR」かもしれません。
世間は緊急事態宣言も解除され、経済状況も徐々に緩和されつつありますが、医療機関が相手の営業職である「製薬会社MR」は医療機関に新型コロナの患者さんがいる限り、医療機関の訪問規制が続き、医療機関に出向くことが出来ない先が大半です。
よって製薬会社の訪問自粛はいつまで経っても続きます。ファイザーは6月以降も医療機関や医薬品卸への訪問自粛を発表しております。
会社によっては6月から医療機関の状況を鑑みながら営業活動を再開しているところもありますが、基本的には営業所への出社も極力少なくして在宅勤務を推奨する製薬会社が多いような感じが致します。
営業所や支店へ出社しないとなると、もちろん営業所メンバーとのコミュニケーションも希薄になります。3月から始まった在宅勤務期間中にリモートでの会議を実施された方も多くいらっしゃったでしょう。
今後はこの新しいコミュニケーションが浸透していくでしょうし、営業所メンバーとの付き合い方も変わっていくでしょう。
そこでウィズコロナ時代におけるこれからの製薬会社MRならではの営業所メンバーとの付き合い方についてメリット・デメリットを踏まえて考えて参ります。
営業所会議はしばらくリモートに!
医師や薬剤師に対するリモートディテールやオンライン講演会の開催などは、ウィズコロナの環境下においてはすでに「当たり前」のこととなりました。
リモートディーテールやオンライン講演会が「当たり前」になることについては、記事を書いてますので、こちらをご覧ください↓
外に向けてのリモートが「当たり前」となる中、会社内でのリモートも徐々に「当たり前」になってきてますね。
営業所会議や軽いミーティングは全て「zoom」や「WebEX」などのオンラインコミュニケーションツールを使ったものになってきてます。
むしろまだ新型コロナが収束しない環境下で、生命関連企業に勤めていながら「対面式会議」を行っている製薬会社があるとしたなら、それは大いに疑問です。
そもそも「対面式会議」を絶対にやらなければいけないという理由がない、ということをこの3ヶ月にわたる在宅勤務で実感したMRは多いのではないでしょうか。
しかも「zoom」や「WebEX」などのオンラインコミュニケーションツールは進化してて、音声もクリア、顔画像も鮮明ですしスライドもスムーズに写すことが出来ます。
つまり今のオンラインコミュニケーションツールは、対面と変わらない臨場感があり、私も3ヶ月間の在宅勤務期間で毎日のようにオンライン会議がありましたが、全く困ることがありませんでした。
今後MRは「zoom」「WebEX」「teams」などのオンラインコミュニケーションツールを普通に使いこなせるスキルが求められることでしょう。
時代に取り残されないためにも今のうちにオンラインコミュニケーションツールを使いこなせるようにしておくべきです。
管理職はMRを監視しない、部下のメンタルダウンに注意を!
私の知り合いのMRは「毎日営業所メンバーで、昨日一日何をやったのかを所長にプレゼンする会議がある。日々の活動を監視されていて苦痛でしかない」と仰っているMRがおります。
これではテレワークも本末転倒です。テレワークを使って部下の能力を最大限生かすのが管理職の役割なのに、日々MRを監視していては、部下のメンタルダウンを招きかねません。
通常のMR活動では、MRは本来自由奔放なはずです。それなのにテレワークになった途端、いつも以上に暇なのに日々の活動を監視さえる・・ これに疲弊しているMRは少なくありません。
管理職の役割はMRの監視ではありません。テレワークが長期間に及ぶMRの多くは、コロナ禍で不安を抱えております。そこをケアするのが今の管理職に求められていることです。
テレワークでもある程度やらなければいけないこともありますが、それ以上に監視する必要は全くありませんし、監視したところで数字に変化がありますでしょうか?
コロナ禍で管理職に求めれていることは部下とのコミュニケーションと心のケアです。「オンライン会議」でも仕事一辺倒の話をするだけではなく、プライベートのことや悩みを聞き出すことも大事です。
飲み会も「オンライン飲み会」が定着! 無駄な飲み会もなくなる!
私はこの3ヶ月間の在宅勤務期間中に何度も部署の「オンライン飲み会」を実施致しました。私は元々お酒が得意ではありませんし、飲み会事態もあまり好きではありません。
よっぽど気が合う方以外の飲み会以外は、毎回飲み会に行くのが苦痛で仕方ない、飲みに行く時間があるなら自己研鑽や副業に励みたい!と思っている程、飲み会が好きではありません(笑)
そんな飲み会嫌いの私でも「オンライン飲み会」は、最初だけは気がのらなかったものの、2回目以降は居酒屋に出向くよりも遥かに気軽に参加出来てます。
というのは「オンライン飲み会」は空気を読まなくても良いのと、無理してお酒を飲む必要もないからです。また飲み会の行き帰りの移動も考える必要がありません。これは楽ですね♪
メンバーによってはエンドレスなこともありますが、その時は画面をオフにしてさっさと終了の身支度をしたり風呂に入ったりすることが出来ます♪人数にもよりますが・・
何よりも大人数になればなるほど楽です。眠くなったら画面をオフにして寝ていれば良いですし、気を遣う必要もありません。
酒を飲まなくても飲んでいるフリをすることが出来ますし、飲み会嫌いでも「オンライン飲み会」は気兼ねなく参加できるコミュニケーションツールだと思います。
普段直接会う機会が減るウィズコロナ環境下では、通常以上に飲みに誘われることが無くなりますので、無駄な飲み会が格段に減ったというメリットがあります。
直接会う機会も減ることで万が一気が乗らない「オンライン飲み会」に誘われたとしても、簡単に断ることが出来ます。飲み会嫌いの私にとってはこの上無い良いきっかけだったと感じております(笑)
リモートで増えた「自分時間」を有効に使いましょう!
テレワークでリモートでのやりとりが増える中で、特に増えたと実感するのが「面談の待ち時間」や「移動時間」です。これらに費やしていた時間を有効に使いましょう。
無駄な飲み会もなくなったことから、家族との時間を有意義に過ごすにも良いですし、私がおすすめするのは「自己研鑽」や「副業」に励むことです。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、経済に大きな打撃が出始めてます。
製薬業界は今のところ大きな影響が出ておりませんが、感染リスクを考慮した患者が医療機関に行かなくなる「受診抑制」によって、今後製薬業界にも少なからず影響が出てくるでしょう。
昨今の製薬会社のリストラの加速や、リモートでのディテールや講演会の普及によって今まで以上にMRが必要で無いことは、多くのMRが今回の新型コロナで感じていると思います。
第二波も必ずやってくると追われておりますし、そんな経済が冷え込んでいる状況でリストラが断行された時には丸腰では、路頭に迷ってしまいます。
そこで当面続くと考えられる「テレワーク」での空き時間を活用して「自己研鑽」や「副業」を開始されることを推奨させて頂きます。
というか既に3ヶ月の自粛期間で始めている方は多いとは思いますが、今からでも遅くはありません。
将来の自分自身の身を守るために今まで費やしていた「医局での待ち時間」や「移動時間」、「無駄な飲み会」の時間を「自己研鑽」や「副業」に費やしましょう。
これからできるリストラに備えた対策とおすすめの副業については、こちらの記事に詳しく書いてますので、ぜひ参考にされてみてください!
ウィズコロナで変わるMR 営業所メンバーとの付き合い方 まとめ
新型コロナウイルスの影響で私たち製薬会社に勤めるMRをはじめ本社スタッフの働き方が大きく変わりました。
テレワークも進み、営業所の無駄な人間関係を見直す良い機会かもしれません。今まで4回転職をしてきた私から言わせて頂きますと、仕事の人間関係の9割以上が利害関係です。
このことは当ブログでも再三ご紹介しておりますが、退職すると言った瞬間に9割の人間が自分の元から離れていきます。仕事での人間関係のほとんどが利害関係なのです。
しかし残り1割の人間は一生関係が続きます。仕事での人間関係なんてそんなもんです。
そんな利害関係者との距離を置くことなんて怖くもありませんよね? 今までの無駄な飲み会や会議を排除し仕事の人間関係を見直すことで、空いた時間を将来の自分を守るための時間に使いましょう!
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