先日得意先を訪問していたら、如何にもバブリーな時代を過ごしてきたな、というどっぷり体型の偉そうな方が某製薬メーカーのMRとともに医局から出てきました。その後面会していた医師に伺うと、そのどっぷり体型の方は生活習慣病薬を扱うメーカーの支店長だったようです。
その医師が、見るからに生活習慣病体型のその支店長に「生活習慣病薬」の話をされて、全く納得しなかったという話から、その昔ある尊敬する医師に「製薬会社MRは健康体でなければ売れない!」という話を熱弁されたのを思い出しました。
それからというもの私は常に健康体を意識してきて、それなりの成果を出してきました。それも健康あってのものと自負しております。
そこで売れる製薬会社MRになるための『健康体』を続ける秘訣について、私が日頃から実践していることをご紹介致します!
製薬会社MRは健康体でなければならない理由
生活習慣病の薬を説明しにやってきた製薬会社MRが見るからに生活習慣病な人だったら誰しもが説得力がありませんよね? 人々の健康を祈念している製薬会社MRが健康体でいなければいけない最大の理由がこれだと思います。
一方の患者に薬や病状の説明をする医師や薬剤師も同様です。患者以上に不健康であれば、患者は納得しませんよね? 私たちは常に健康体でなければならないのです。
しかも今は医療機関の訪問規制も強化され、医師や薬剤師との面会も困難になってきてます。昔のように頻回訪問出来なくなった今の時代は『見た目』の第一印象が非常に重要となって参ります。 見るからに生活習慣病の塊のようなMRと健康的なMRとでは、皆様でしたらどちらの話を聞きたいと思うでしょうか? もちろん後者ですよね。特に明らかにスポーツをされているような見た目の方では、医師や薬剤師との会話も広がり、そこで一気に壁が取り払われることも少なくありません。
それともう一つ、製薬会社MRが健康体でなければならない理由は「リストラ対策」でもあります。現在製薬業界を取り巻く環境は大きく変化しており、どこの製薬会社でも、いつ早期退職(リストラ)が断行されてもおかしくない時代となっております。リストラが行われる時には半年ほど前から「リストラ候補者」の選別が行われております。もしあなたがリストラの選別をする立場なら、健康体の方と不健康な方、どちらをリストラ候補として選別するでしょうか?
企業としてももちろん長く働いてくれる方の方が良いに決まってます。健康でいられるということは「リストラ対策」にもなるのです。
「ランニング」や「筋トレ」でシルエットを維持!
では健康でいるためには何をすれば良いのでしょうか?現在アラフォーの私は新卒当初から20年近くが経過致しましたが、体重はプラスマイナスゼロです。私は若い時に上記でご紹介した尊敬する医師から「MRは健康体でなきゃ製品を紹介した時に説得力がない」と言われましたので、20代の時から体型維持に努めておりました。その一つの手段が「ランニング」もしくは「筋トレ」です。
当時から「ゴルフ」をするMRは多くても「ランニング(マラソン)」をするMRはかなり少数でした。今となってはすっかりランニングブームとなりましたが、医師の間でもランニングをする方も多く、MRも少数なためか、「ランニングネタ」はアイスブレイクにもかなり有効でした。私はこの「ランニングネタ」でかなり医師や薬剤師の壁を取っ払うことが出来ました。
しかも今は「働き方改革」真っ只中です。朝と夕方の時間を有効に活用出来るようになりました。毎日とは行きませんが、週に二、三回は「ランニング」や「筋トレ」などの運動で体型を維持されてみてはいかがでしょうか? ストレス解消にもなりますので、おすすめです!
「食事」にも気を遣う!
運動と同時に健康体でいるためには「食事」にも気を使わなければなりません。製薬会社MRは食事が不規則になりがちです。中には朝食を取らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は朝昼晩、三食必ず食べます。問題なのがランチだと思いますが、私は昼の面会前にささっと食べてしまうことが多いです。お昼すぎにMR活動をしてしまうと、どうしてもランチが14時以降になってしまい、食事が不規則になってしまいます。しまいにはランチを食べずに、夕食でがっつりと炭水化物を取れば良い!と思っている方は、特に要注意です。
夜の炭水化物は確実に体重を増やしてしまいますので、私は夜の炭水化物は極力取らないようにしております。健康体でいるためには三食必ず摂流、それもバランスよく摂るというのが健康体を保つためには重要になって参ります。また「健康食ネタ」も医師や薬剤師とのコミュニケーションが確実に高まるネタの一つです。
「飲み会」もほどほどに!
仲間内の飲み会もストレス発散に良いとは思いますが、私は正直あまり参加しません。それは飲み会のほとんどが「生産性がないから」です。昔は毎晩朝方まで飲み歩いてきっちりMR活動をする方がえらい!みたいな時代もありましたが、今はもうそんな時代ではありません。
また昨今の医療機関の訪問規制強化によって、面会の質の高さが益々求めまれております。大事な面会やプレゼンの前の日に飲み過ぎてしまうと確実に集中力が落ちます。面会の質が求められている今、わざわざ生産性のない飲み会に行く必要があるのでしょうか? 特に現在製薬会社MRの方は、ほぼ全員がリストラの危機に瀕していると言っても過言ではありません。生産性のない飲み会に行くぐらいなら、「自己啓発に励む」や「健康体維持のために運動をする」「家族との時間を過ごす」という方向に考えをシフトしてみてはいかがでしょうか?
ただ「飲み会」を全否定するわけではありません。飲み会にも「建設的」な「飲み会」もありますので、心打ち解けれる仲間内でたまには良いかと思います。製薬会社MRの接待はほぼほぼなくなりましたが、それでも飲み会が多いという方は「1次会」で帰りましょう。私は飲み会は1次会で消えるようにしておりますが「2次会」に行かなかったことで、職場に居づらくなったりなどの悪い影響は全くありません。2次会になると、ほぼ全員が誰が居たのかもすら覚えておりませんので(笑)
1次会で帰ることによって、下記にご紹介する「睡眠時間」も十分に確保できて、健康体でいられます。
「睡眠時間」を確保する!
面会の質をあげるのと健康体でいるためには「睡眠時間」の確保は非常に重要です。私は最低6時間、平均で7時間は睡眠時間を確保しております。これによって毎日頭はスッキリしてますし、面会の質も確実に高まっているのが分かります。
睡眠不足だとどうしても仕事にも集中できませんし、大事なプレゼンでぶっ飛んでしまうこともあります。そして「睡眠」は何よりも健康体でいられることの重要な要素です。ストレス解消にもなりますし、しっかり熟睡することで嫌なこともぶっ飛びます。
また昨今「睡眠障害」が体に変調をきたすことが知られてきております。医師や薬剤師との面会の質を上げるため、また現役中に健康体を維持するためには「睡眠時間」の確保は非常重要です。働き方改革によって、朝早く夜遅くまで仕事することが少なくなりました。これを機会に「睡眠」を見直してみてはいかがでしょうか?
製薬会社MRは健康体でなければ売れない?! まとめ
私の身の回りで超がつくほどの肥満体のMRがおりますが、最近糖尿病治療薬のSGLT2を飲み始めたと周りに自慢げに話をされておりました。これが果たして自慢出来ることなのでしょうか?
製薬会社MRは「健康を売る」仕事です。MR自身が生活習慣病になったり、不健康であれば薬を処方する医師は納得しません。一方でMRが健康体であれば、医師は納得してくれます。また肥満体であればどうしても「鈍臭い」イメージがあります。肥満体=仕事ができない、と思われてもおかしくありません。
また健康体でいられるということは「リストラ対策」にもなります。早期退職(リストラ)の話題が尽きない昨今の製薬業界ですが、この流れは当面続きと思われれます。健康でいられるということは、「リストラ候補にならない」ことでもあり、万が一他社で活躍することになっても働き続けられます。
転職の際には必ず「健康診断」があります。最終面接で内定をもらっても「健康診断」でバツがつく方もおられます。これは極論でもありますが、いつ自分がそのような状況になっても「健康体」であれば問題ありません。今後も製薬会社MRとして活躍するため、いざという時の備えのためにも「生活スタイル」を見直してみませんか?
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