製薬会社の女性MRはアラフォーの私が社会人のなった頃にはまだまだ少数でしたが、最近は本当に増えてきました。またひと昔前までは女性MRは結婚・出産したら退職してしまう、というのが一般的でした。しかし最近は「ダイバーシティ」も進み、様々なタイプの女性MRが現場で活躍しております。
2019年4月には「働き方改革関連法」も施行され、益々女性が活躍する時代になって参りました。ダイバーシティー化が進む現在と過去から「女性MR」の働き方について考えて参ります。
過去は見た目がアナウンサー級の女性MRばかりだった
アラフォーの私が新卒で会社に入った頃の女性MRは、「見た目も綺麗で仕事が出来る!」というイメージの人ばかりでした。高学歴にアナウンサー級の美貌を兼ね備えた女性MRは、当時まだ男性に比べて貴重な存在であったばかりに、医師や薬剤師の心を鷲掴みにしておりました。「元ミス〇〇大学」や「テレビに出演したこともある元女優」という方もおりました。
自分が担当するエリアに競合メーカーに女性MRが配属されたのならば、処方がぶん取られる可能性があり、恐怖でしかありませんでした。以前私は東北のある県の地方エリアを担当しておりましたが、当時そこは女性MRがゼロのエリアでしたが、ある時某メーカーが女性MRが配属されるとの噂がほぼ全メーカーに一日で知れ渡りました。それだけ当時は女性MRが貴重、かつ脅威な存在でした。
現在は知的な女性MRが増えてきている
現在の女性MRの立ち位置はというと、アラフォーの私が新卒で配属された当時とはかなり状況が代わり、女性MRが当たり前に各エリアにいるという状況なのではないでしょうか。女性MRはどこに行ってもいる、特別な存在ではなくなったと思います。
また昔に比べて「見た目」よりも「知的」な部分が重視されているのか? 昔のように、アナウンサー級の女性は減ったように感じます。正直昔はディテールの中身云々よりも、女性MRは見た目がよければ売り上げが上がりました。しかし最近は世間帯とエビデンスがより重要視されてきたせいか見た目ではなく、「仕事が出来るか否か?」が重視される時代になりました。
ダイバーシティが進み、女性MRも「ママさんMR」が増えてきた
一昔前は女性MRは結婚したら退職するというのが一般的でした。しかし実際は男性MRよりも女性MRの方が実績を上げてくるのは紛れもない事実です。才能ある女性MRが結婚・出産によって退職し、その後復帰しないのは企業にとっても大損失です。そこで登場したのが「ダイバーシティ」(多様性)という考え方です。
人それぞれ考え方も働き方も違う!それを受け入れて行きましょう!というのが「ダイバーシティ」です。それもあり最近は「育休制度」を使って出産1年後、2年後に復職する場を設けている会社が増えて参りました。どの製薬会社も育休から復帰された「ママさんMR」にはフレキシブルな働き方を認めており、お子さんを保育所などに預けて安心して働ける時代に突入致しました。
せっかくMRとしての才能があるのに、結婚・出産をきっかけに退職してしまうのは企業としても大きな人財損失です。出産後に職場復帰されるのは大いに喜ばしいことですね。
また女性MRの大半が世の中の男性よりも多くの給料をもらっております。結婚しているものの旦那よりも給与が2倍近くあり、世帯主になっている、なんて話もよく聞きます。せっかく就職した製薬会社を手放すのはもったいないです。女性は大いに「ダイバーシティ」を活用しましょう。
最近は「ベテラン女性MR」も増えてきた
一昔前は女性MRと言えば「若い女性MR」しかおりませんでした。しかしダイバーシティや世の中の女性登用も進み、さらには管理職への女性登用も進んだこともあり、最近はベテラン女性MRに加えて、女性の所長や支店長、そして特約店担当者も女性が増えて参りました。
最近はベテランの女性MRを見てもすっかり違和感がなくなりました。それだけ製薬会社MRが女性として仕事がしやすくなった世の中になったと言えます。
製薬会社女性MRの過去現在 働き方について考えてみる まとめ
世の中の「ダイバーシティ」や「働き方改革」以によって、前にも増して女性MRが仕事がしやすい環境が整いました。特に出産後の育休から復帰されて、また第一線で活躍されている女性MRがかなり増えて参りました。
お子さんが成長過程にある中で、独身の時のような働き方はできないかもしれませんが、現在製薬会社各社はデジタル化が進んでおります。以前のように足を使った活動が出来ないのであれば、世の中の流れに則って考え方も「デジタル」に変換して行くべきでしょう。デジタルの活用について記事を書いてます。こちらも参考にして頂ければ幸いです。
すでに数社の製薬会社では女性の支店長や事業部長など、重要な管理職ポジションについていらっしゃる方もお見かけいたします。今後人手不足が叫ばれている中で益々女性管理職の登用も進んでいくでしょう。製薬業界を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、女性MRの方々はこの世の中のチャンスを捉え、今後上を目指して頑張って参りましょう!
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