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2021年アステラス製薬が早期退職発表!全MRがリストラへの危機感を持った方が良い

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製薬会社のリストラ

アステラス製薬が2018年に続き大規模な早期退職(リストラ)を断行することが発表されました。

アステラス、早期退職募集450人 資源配分見直し - 日本経済新聞
アステラス製薬は3日、早期退職者を募集すると発表した。対象は同社や国内の子会社の約5600人の正社員。募集人数は450人ほどを想定する。退職金を従来よりも積み増すなど優遇する。年齢や対象となる職種は明らかにしていない。営業活動のデジタル化や遺伝子治療など新たな技術の登場で事業環境が変化しており、従来...

 

またしても大手製薬会社からリストラが発表されてしまいました。2021年に入ってからはヴィアトリス製薬、ノバルティスファーマがリストラを断行致しました。

ヴィアトリスが早期退職発表!始動直後の会社でなぜリストラが?
始動直後の「ヴィアトリス」が3社合計500人の大規模リストラを実施することが発表されました。2021年初となる大規模リストラについて考えてみます。
2021年ノバルティスが3年連続の早期退職断行!何度もリストラが行われる背景は?
ノバルティスファーマが3年連続となる早期退職(リストラ)を断行することが発表されました。最近ではスペシャリティやオンコロジーに舵取りをしたノバルティスファーマでさえリストラを断行しなければならない背景と対策について考えます。

アステラス製薬は2018年にも大規模なリストラを断行し、その時には700人以上の社員が応募したと伝えられております。

「リピトール」や「ハルナール」「ガスター」で一世を風靡したアステラス製薬に一体何が起きているのでしょうか。アステラス製薬の現状と改めてアフターコロナの製薬業界の展望に付いて探って参ります。

一世を風靡した「アステラス製薬」とは?

製薬会社にお勤めの方はもちろん、すっかりと一般人や社会にも社名が浸透した「アステラス製薬」

 

「アステラス製薬」は2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して誕生した会社になります。当時としては国内大手同士の大型合併と言われ、業界内で衝撃が走ったのを今でも鮮明に覚えております。

アラフォー世代の私として「アステラス製薬」のイメージとしては、高脂血症治療剤「リピトール」や高血圧治療剤「ミカルディス」、過活動膀胱治療剤「ベシケア」や前立腺肥大症治療剤「ハルナール」、胃薬「ガスター」などで一世を風靡した製薬会社というイメージです。

 

一時期は武田薬品、第一三共、エーザイとともに製薬業界に勤める方なら誰しもが憧れる会社でもありました。

 

ただ近年ブロックバスターで最主力製剤である「ミカルディス」にジェネリックが登場して以降、2018年に大規模なリストラを断行致しました。

2018年アステラス製薬の早期退職!リストラへの備えを再考する
国内大手製薬会社のアステラス製薬が600人ものリストラを発表したのが2018年5月。あれから半年が経過致しましたが、製薬業界でリストラの話題が尽きません。今リストラ断行中の会社にお勤めの方、これからリストラを断行する予兆がある会社にお勤めの方にも、今すぐ出来るリストラ対策について再考してみます。

 

その際のリストラでは700人以上の社員が応募したと言われております。そして2021年のリストラでは450人とこの2回だけで相当数の社員が会社を去ることになります。

もはや製薬業界で一世を風靡した「アステラス製薬」に未来はないのでしょうか?以下検証して参ります。

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アステラス製薬の早期退職(リストラ)の条件

アステラス製薬が2021年6月に発表した早期退職(リストラ)の条件は以下の通りです。

●対 象 者 :営業部門(MR)を含む社員

年齢制限:不明

●募集期間 :2021年9月末

●退 職 日:2021年12月末

●募集人数:アステラス製薬・アステラスファーマテック・アステラスグリーンサプライ合わせて450人

●優遇措置:年齢と在籍期間に応じた特別割増退職金を支給

 

アステラス製薬のホームページによると早期退職(リストラ)に至った要因としては、「2021年5月26日に発表した「経営計画2021」の実行に必要な組織およびケイパビリティの見直しを行った結果、「早期退職優遇制度」を導入することを決定いたしました。」とあります。

ケイパビリティってなんだ??と疑問に思いませんか?そう思って言葉の意味を調べてみました。

 

ケイパビリティとは「企業や組織が持つ、全体的な組織的能力、あるいは企業や組織が得意とする組織的能力のこと」だそうです。つまり近い将来を見たときに今以上の人員は必要ではない、ということでしょうか。

 

また現在のアステラスの社員数として調べてきました。

会社名 社員数
アステラス製薬 15,455名(連結ベース)
アステラスファーマテック 1,270名
アステラスグリーンサプライ 65名

※出典:アステラス製薬ホームページ 会社概要より https://www.astellas.com/jp/ja/about/corporate-information

これだけの人数がいての450名の早期退職募集目標人数ですから大したことない、と思ったら大間違いです。

 

前回2018年に行われたリストラでは700名の社員が退職したと申し上げましたが、2018年にアステラス製薬に在籍していたMR数は2,400人、そして2020年に発表されたMR数は1,700人。そして2021年はさらに減って1,400人とも言われております。

つまりMR数の減少とリストラで会社を去った人たちの人数を照らし合わせると、早期退職(リストラ)の憂き目に合うのはほぼMRと言っても過言ではないことが分かります。

 

アステラス製薬社員の方はリストラ対策は万全でしょうか? 私は以前在籍していた会社でリストラの生現場を体験致しました。その時の体験談や実際の面接内容などを書き留めておりますので、ぜひリストラ対策のご参考にして頂けたら幸いです↓

【MR・MSが参考になる】リストラ体験談!製薬会社での面接現場と会社の雰囲気を語る!
製薬会社MRの実際のリストラ現場とは?4回の転職とリストラの生現場を経験した私が、実際の面接内容とその時の会社の雰囲気について体験談をご紹介致します。

アステラス製薬の将来性

2018年と2021年に立て続けに大規模なリストラを行う「アステラス製薬」の将来性はどうなのでしょうか?

まずは直近の売上を見てみます。

単位:億円
品目 2020年3月期 2021年3月期 前同比
ゾスパタ 28 38 135.7%
ベタニス 343 351 102.3%
ベシケア 202 185 91.6%
イクスタンジ 358 402 112.3%
プログラフ 443 407 91.9%
セレコックス 492 189 38.4%
ジェニナック 77 25 32.5%
リピトール 127 106 83.5%
ミカルディス 177 非公表

※出典:アステラス製薬ホームページ 決算関連資料から抜粋 https://www.astellas.com/jp/ja/investors/ir-library/business-results

前立腺がん治療薬「イクスタンジ」が伸びたものの、過活動膀胱治療薬「ベシケア」や消炎鎮痛薬「セレコックス」抗菌薬「ジェニナック」の特許切れの影響が色濃く出ております。

上記品目以外にはSGLT2阻害剤の「スーグラ」なども伸長しておりますが、コロナ禍で営業自粛の影響が顕著に出ているプライマリー品目のMRの必要性はさらに無くなっていくと見ております。

 

ではアステラス製薬の将来性はあるのでしょうか?パイプラインをアステラス製薬のホームページから開発品一覧を見てみます。

主要パイプライン | アステラス製薬
アステラスの主要パイプライン情報です。四半期決算発表時に更新しています。

 

いくつかの抗がん剤がラインナップされておりますが、注目は抗体-薬物複合体の「エンホルツマブ」です。これは前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の後継品とも言われ、すでに米国でも発売になっております。

アステラス製薬は「エンホルツマブ」に社運を掛けているでしょう。アステラス製薬は今後プライマリー路線からオンコロジーへシフトしていくでしょう。

 

プライマリーの経験しかないMRには茨の道かもしれません。

再就職支援制度に頼らない転職活動を!

どの会社でも早期退職(リストラ)を発表した時には揃って「もし早期退職に応募するのなら再就職支援をしますよ」という名の「再就職支援制度」が必ず付いてきます。

これは「今まで会社に貢献してもらった方に会社が再就職支援を全力で支援しますよ」というものです。

 

万一早期退職(リストラ)に手上げすることになってしまった場合、私の経験からは再就職支援制度には頼らない方が良い、自らの人生自らの手で掴み取るべき!と考えます。

 

なぜかと申しますと、実際に私がリストラの生現場を見て再就職支援に頼った方で早々に再就職が決まった方を見たことがなかったからです。

アステラス製薬の今回のリストラの場合9月末に募集が始まるとのことで、実際の面接も8月から9月にかけて行われると推測致します。

 

であれば今からでもまだ対策として間に合います。まだ転職サイトに登録していない方は複数社の転職サイトに登録して、自らの市場価値や適正を見出しておく必要があります。

 

これはアステラス製薬の皆様だけに言えることではありません。今製薬業界に勤める方は全てリストラのリスクを抱えていると言っても過言ではない製薬業界の状況です。

まだ転職サイトに登録していない方は、今すぐにでも登録して第三者から見たご自身の市場価値や適性を判断してもらいましょう。

 

ただそう言っても数ある転職サイトでどのサイトに登録して良いのか分からない・・という方のために、メジャーかつ製薬業界に強い転職サイトを下記にご紹介致します。

●サイト側から求人情報が来る「リクナビNEXT

リクナビNEXTの登録サイトはこちら

●外資系製薬会社の求人が多いのが「JACリクルートメント」MR以外にも医療機器メーカーの求人も多い

JACリクルートメントの登録サイトはこちら 

●MRの給与体系を変えたくないハイクラスな求人が多いのが「リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトの登録サイトはこちら 

●20代30代のMRの求人を強化しているのがマイナビエージェント

マイナビエージェントの登録サイトはこちら 

製薬会社MR向けの転職サイト・転職エージェントについて、詳しくはこちらの記事で紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!↓↓

【コロナ禍】MRの転職におすすめのエージェントやサイトは?転職歴4回の私が厳選するおすすめ8選!
2018年から始まった薬価制度抜本改革とコロナ禍の影響で製薬会社でのリストラは今後加速度的に増えていくことが予測されます。コロナ禍でやりがいを失ったMRの中には「転職」を考えている方も少なくありません。そこで転職歴4回の私がMRの皆さんにおすすめする「転職サイト・エージェント」をご紹介致します。

もはやMRだけの人生はありえない。今のうちに他部署への異動願いを!

私はこれまでに4回の転職を経験し、地方MS→内資MR→外資本社内勤→外資MR→外資本社内勤とキャリアを重ねて参りました。

そんな私がコロナ禍である今の製薬業界を見回した時に強く感じるのは「もはやMRだけの人生はありえない」とのことです。

 

コロナ禍で「MR不要論」が顕在化してしまった今、今後益々MRの減少は続くことが予測されます。MRの経験しかない方はいざリストラが断行された時に「潰し」が効かないということは身をもって体感しております。

 

会社がいざいリストラを行うときに真っ先にリストラ候補として上がるのが固定費の高い管理職とMR職です。そして多少固定費が高くても残ってもらいたい方は様々なキャリアを歩んでいる方です。

つまりMR以外の部署を経験しておくことでいざという時に「潰し」が効くのです。

 

そう入っても「自分は製薬会社で生き残っていく」という方は、今すぐ他部署への異動届を出しましょう。会社は若い方のチャレンジを拒みません。20代30代の若い方にはチャンスがあります。

 

リストラが加速する製薬業界ですが、それでもまだまだ他業種に比べれば給与体系も高く、福利厚生も圧倒的に暑くなっております。できれば私も製薬業界で働き続けたいと思っております。そのためには会社内でのキャリアチェンジは必須条件となります。

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20代30代の若いMRは医療機器メーカーへの転職もあり

今の会社でキャリアアップを図るというのも一つの手だと思いますが、リストラ条件の対象外になることが多い20代30代の若い方は、会社がリストラを行ったのをきっかけに転職を考える方も多いとお察し致します。

私の20代友人は実際リストラをきっかけにMRから医療機器メーカーへ転職し、コロナ禍でも大きなやりがいを感じながら仕事をされております。

 

医療機器メーカーは手術場に入ることが多く、それも長時間に及ぶ場合が少なくありません。なので医療機器メーカーへの転職は気力と体力がある、若い方が良いというのもそのような理由からです。

 

あとコロナ禍で在宅ワークが増えて、医療関係者への貢献度が感じられなくなっているMRの皆様と医療機器メーカーの営業は真逆で、コロナ禍でもコロナ前と変わらず手術場に入って、医療関係者を支援しております。

扱ってる薬剤によって全てのMRがやりがいを感じられなくなったとは思いませんが、コロナ禍でも医療関係者に対して貢献したい!と思っているMRには医療機器メーカーの営業はおすすめです。

 

その私の友人に医療機器メーカーのやりがいや年収などについてインタビューしておりますので、転職をお考えの方はぜひ参考にされてみてください↓

MRから医療機器への転職体験談!給料・やりがいをインタビュー!
最近MRやMSから医療機器メーカーへ転職される方が増えてきております。実際にMRから医療機器メーカーへ転職された方に給料や福利厚生、やりがいや研修内容などなど、ガッツリ聞いてみました。コロナ禍の今、これから医療機器メーカーへの転職を考えている方の参考になりましたら幸いです。

薬剤師MRは調剤薬局や病院薬剤師という道もある

製薬会社には開発やMRの方で薬剤師免許を所持されている方が多くいらっしゃいます。薬剤師という国家免許の存在はリストラの時にはほんとに大きいなと思います。

私の二人の友人はリストラをきっかけに調剤薬局の薬剤師へ転職し、コロナ禍でも大きなやりがいを感じながら仕事をされております。

 

それこそ上述した医療機器メーカー同様、薬剤師免許を保持していながら在宅ワークでもどかしさを感じている薬剤師MRの方も多いのではないでしょうか。まさにお二人はその点を強調されておりました。

そのお二人に調剤薬局薬剤師としてのやりがいや年収、製薬会社MRとしての大きな違いなどをインタビューしておりますので、調剤や病院薬剤師へ転職をお考えのMR薬剤師の方はぜひ参考にされてみてください↓

MRから薬剤師への転職の実際!MR→薬局薬剤師へ転職した方に年収・やりがいをインタビュー!
製薬会社の全MRのうち5,000人強存在する薬剤師MR。早期退職(リストラ)を機会に調剤薬局薬剤師への転職を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしいきなり調剤経験がないのに転職はどうなのか・・?などなど実際にMRから調剤薬局薬剤師へ転職したお二人の先生にインタビューしてみました!

2021年アステラス製薬が早期退職発表!全MRがリストラへの危機感を持った方が良い まとめ

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またしても大手製薬会社「アステラス製薬」から大規模なリストラが発表されてしまいました。

アステラス製薬社員の皆様は応募までまだ時間がありますので、十分に対策は間に合います。ただし本当に辞めてもらいたい人への人選は残念ながら既に終わっているでしょう。

 

となるとそれなりの「肩たたき」が行われることは間違いありません。「肩たたき」に耐え抜く術についても私のリストラ生体験から当ブログに記載しておりますので、ぜひ参考にして頂けますと幸いです↓

【MR・MSが参考になる体験談】来るべきリストラを耐え抜く方法を伝授します!
今のご時世、どの製薬会社でもリストラ(早期退職)が発表されてもおかしくない状況です。コロナ禍でリストラはさらに加速されました。いつ自分の身に降りかかってくるかわからないリストラ(早期退職)いざリストラが断行された時のために、リストラに耐え抜く方法について、リストラの生の現場を体験した私がご紹介致します。

もはや製薬業界でのリストラは他人事、対岸の火事ではありません。製薬業界に勤める誰しもがリストラのリスクを抱えていると思って、ご自身のキャリアについて見直してみましょう。

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