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MRから薬剤師への転職の実際!MR→薬局薬剤師へ転職した方に年収・やりがいをインタビュー!

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MR→薬剤師へ転職

薬価制度抜本改革改革や、コロナ禍で先行き不安定な製薬業界において、

「製薬会社の薬剤師MRは何かとメリットが多い!」

と言うのが製薬会社に勤める私の印象です。

当ブログを製薬会社MRを目指す学生さんも多く見て頂いていることから、誤解がないようにご説明致しますが、医師や薬剤師の先生にお薬の説明をするMRは、薬学部や理系出身者が多いように思われております。

 

しかし実際には文系の方が多いと言うのが実情ですし、私も思いっきり文系の出身です。

MRの薬剤師比率を表したデータがあります。2019年MR白書によると、2018年の日本での総MR数は59,990人、内薬剤師MRの割合は5,153人と全MRの薬剤師比率は14%にものぼります。

MR白書|MR認定センター

 

で冒頭の「薬剤師MRには何かとメリットが多い」と言うのは、

 

①最初から薬学知識があるので、若いうちから基幹病院や大学病院を担当することが出来る

②「薬剤師」という肩書きがあるだけで社内で一目置かれる(管理薬剤師に任命されるなど)

③得意先からも「薬剤師」と言う肩書きが重宝される(一段階上に見られる)

いざリストラにあった時にも薬剤師の資格を生かした職場にすぐに就職できる

と言うメリットがあります。文系の私はいつも薬剤師MRに尊敬の眼差しを送っていたものです♪( ´▽`)  そして企業が終身雇用を約束してくれない今の時代に薬剤師MRの最大のメリットは、

 

「いざリストラにあった時にも薬剤師の資格を生かした職場に再就職できること」

ではないでしょうか?

2018年以降、薬価制度抜本改革によって、ジェネリックの国策化80%や新薬創出加算品目の減少、地域フォーミュラリーの拡大によって、製薬会社各社は苦境に追い込まれております。

 

そして2020年早々に世界中を襲った新型コロナウイルスの感染拡大。これによって訪問自粛で何も出来ないMRの必要性が問われており、今後製薬会社MRのリストラは益々加速するとみられております。

 

いざリストラが断行された時に薬剤師MRであれば、調剤薬局の薬剤師や病院薬剤師、ドラッグストアの管理薬剤師など、コロナ禍でも絶対に必要とされている薬剤師として多くの職種の仕事があります。

しかし実際に調剤経験のないまま、調剤薬局の薬剤師に転職するのはどうなのか?薬剤師MRの方も転職の際に不安に思うかもしれません。

 

そこで実際に製薬会社薬剤師MRから調剤薬局の薬剤師に転職した2名の先生方に色々インタビューしてみました。

 

薬剤師MRの方で将来的に調剤薬局の薬剤師への転職を考えている方の参考になりましたら幸いです。

製薬会社薬剤師MRから調剤薬局薬剤師へ転職した2名の先生にインタビュー!

製薬会社薬剤師MRから調剤薬局薬剤師へ転職した2名の先生のプロフィールはこちらの通りです。  

E先生

大手外資系製薬会社に10数年勤務し、薬剤師MRとして超有名基幹病院や大学病院を担当。

 

早期退職を契機に全国展開の大手チェーン調剤薬局薬剤師へ転職。その後調剤薬局オーナー兼管理薬剤師になり現在に到る。

 

製薬会社MRの時に、いつか来るだろうと思っていた早期退職(リストラ)に備えて、土日は調剤薬局の薬剤師としてボランティアで調剤業務を経験し、着々と調剤薬局の薬剤師への準備をしていた努力家のE先生。

 

 

 

H先生

中堅外資系製薬会社に6年勤務し、薬剤師MRとして地方都市の有名基幹病院を担当。

 

早期退職を契機に地方のOTCメインの調剤薬局へ転職。その後地域で数店舗展開をする実家の調剤薬局グループの薬局長になり現在に到る。

 

MR時代から家業である薬局経営を引き継ぐという考えがあったが、大学卒業後、調剤業務の経験が全くなかったので、まずは地方の薬局で一から薬剤師としての基本を学び直す。

 

今ではすっかり地域の方の頼り甲斐のある薬剤師として一目置かれているH先生。

 

それでは調剤薬局の薬剤師と言えどもそれぞれ別の道を行くお二人の先生方に色々聞いてみましょう!

MRと調剤薬局薬剤師の年収の違いは?

自分
ケル

単刀直入で恐縮ですが、製薬会社に勤務していた時と今調剤薬局でお勤めの年収の違いを教えてください。

 

E先生
E先生

私は30代後半で調剤薬局薬剤師に転職致しました。製薬会社薬剤師MRの時の最終年収が約1,000万、転職したての調剤薬局薬剤師の年収が650万でした。

 

早期退職優遇制度を使って退職したため、ある程度のまとまった特別退職金が入ったため、年収ダウンでしたが大きく生活に困ることはありませんでした。

 

そして今は薬局という経営者と管理薬剤師という立場なので、周りとのお付き合いに関しても経費が使えるので、正直お金の面で転職して困った!ということはない。

 

薬剤師の仕事は給料というよりも社会的貢献度、やりがいではないでしょうか?

 

H先生
H先生

私は20代後半で地方のOTCメインの調剤薬局に転職致しました。20代後半で薬剤師MRから調剤薬局薬剤師への転職でしたので年収に大きな差はありませんでしたね。

 

今は地方にある家業の調剤薬局グループへ新たな転職を致しましたが、今も給料に大きな違いはありません。

 

ケル
ケル

給料云々というよりも、調剤薬局薬剤師としてやりがいを感じていらっしゃるということですね!

MRと調剤薬局薬剤師の福利厚生の違いは?

自分
ケル
 

製薬会社にお勤めの時と調剤薬局薬剤師の現在では会社の福利厚生に違いはありますか?

E先生
E先生
 

製薬会社に比べると福利厚生は、大手調剤チェーングループを除き、製薬会社ほど厚くありません。

 

特に家賃補助の差額は大きいです。改めて製薬会社の福利厚生は恵まれているな、と実感致しました。

H先生
H先生
 
 
 
 

私の会社は小さな街の調剤薬局グループなので福利厚生というものはほぼありません。製薬会社では当たり前と思っている福利厚生がなく、正直驚きました。

 

しかし今後は、福利厚生を充実していかないと地方に薬剤師はやってこないと思います。

ケル
ケル

単純に年収の差だけではなさそうですね。転職の際は福利厚生も考慮するべきですね。

MRと調剤薬局薬剤師のプライベートの充実さの違いは?

自分
ケル

製薬会社にお勤めの時と調剤薬局薬剤師の今ではプライベートの充実さの違いはどのように変化致しましたか?

E先生
E先生
 

私はまず製薬会社薬剤師MRから大手調剤チェーンに転職し、年収は下がり職場環境も変わりましたが、プライベートに変化は全くありませんでしたね。

 

今は経営者という立場ですが、MRと違って時間が不規則ではないので逆に規則正しく充実したプライベートになっているのかもしれません。

 

H先生
H先生

今私の会社ではかかりつけ薬局と在宅に力を入れております。

 

今はまだ点数を取りに行ってませんが、今後かかりつけ薬局として点数を取りに行くために「24時間対応できる体制」にする必要があります。

 

そうなった時にプライベートの時間が裂かれると思います。ただ好きでやっている仕事なので、悲観的ではありません。

ケル
ケル

社会的な使命に基づいてお仕事を全うされている先生方のお姿に、自由度が高い製薬会社社員として頭が上がりません・・

MRと薬剤師の就労環境の違いは?

自分
ケル
 

製薬会社に勤めている私の目線からすると、MRの自由度と比べ、調剤薬局薬剤師は自由度が少ないように感じるのですが、就労環境はどのように違いますか?

E先生
E先生

MRから見た調剤薬局の薬剤師は「こんな狭い空間で単純作業していて自由なMRに比べると絶対に無理!」と思っていましたが、実際働いてみるとそんな考え方とは裏腹でした。

 

単純作業ということはなく、調剤業務の内容も様々で、作業に飽きないというか、直接患者さんと接するので、むしろやりがいを強く感じております。

H先生
H先生
 

確かに調剤スペースでの仕事がメインで、MRの時に出来た自分のやりたい事ができない。

 

医局でスマホゲームに没頭していた薬剤師MRには苦痛な環境かもしれません(笑)

ケル
ケル

全く違う就労環境ですね。新型コロナウイルスの影響でテレワークが進むMRは益々無力感を感じるかもしれません。

MRと薬剤師のやりがいの違いは?

自分
ケル
 

MRと調剤薬局薬剤師のやりがいの違いはなんでしょうか?

E先生
E先生

患者さんから直接「ありがとう!」という感謝の言葉をかけられる事と、頼られる事です。これはMRでは体感出来ない事です。

 

MRは先生方から「あの患者さん良くなったよ!」と言われることはあるかもしれませんが、直接患者さんを面と向かって会ってコミュニケーションがとれるのは、別格のやりがいを感じてます。これが薬剤師の醍醐味です!

 

H先生
H先生

やはり患者と直接コミュニケーションが取れること、医療に貢献しているという実感が持てることですね。

 

MRの時、調剤薬局に着ても待合室でスーツ姿でただただ待っている、薬剤師免許を持っているのに何も出来ないことに無力感を感じてました。

 

ただその一方MRは、先生方の処方を変えること、正しい治療に結びつく提案や病院数字(薬の売上)を動かしていること、逆に薬剤師にはこれがないもどかしさはあります。

ケル
ケル

なるほど!MRと薬剤師の両方を経験してみないとお互いの良さはわかりませんね。

 

患者さんから直接「ありがとう!」という感謝の言葉をいただくと薬剤師冥利につきますね!これはMRにはない「やりがいの瞬間」ですね!

MRから薬剤師への転職市場の今は?

自分
ケル
 

現在の調剤薬局薬剤師の転職市場環境はどのような状況ですか?

E先生
E先生
 

今の私は経営者と管理薬剤師という立場ですが、とにかく薬剤師の人手が足りない!パートでも良いのできて欲しいし、常に人材派遣会社と要望しているという状態です。誰か薬剤師いない?紹介して〜

H先生
H先生

私は地方の小さな街の調剤薬局グループなので、今のところ薬剤師は足りてます。

 

しかし友人の調剤薬局経営者に聞いてみると、薬剤師不足で店舗を増やしたいけど増やせないみたいです。

 

特に地方の薬剤師不足は深刻です。MR薬剤師がアーリーリタイアして地方の調剤薬局に転職するなんてのはかなり需要があるかと思います!

ケル
ケル

私も遡ること数十年前に医薬品卸のMSをやっていた時から「誰か薬剤師紹介して〜」と常に調剤薬局の社長からお願いされていました。

 

その時から状況は変わらないんですね。全国にいる5,000人強いる薬剤師MRの需要はかなり高そうですね!

 

製薬会社薬剤師MRから調剤薬局MRへの転職を考えている方へ先生方からアドバイス

自分
ケル
 

今後製薬会社薬剤師MRから調剤薬局MRヘの転職を考えている方へアドバイスがございましたらコメントお願い致します。

E先生
E先生

製薬会社薬剤師MRの方!調剤薬局薬剤師への転職を考えているのなら、決断は早いようが良いです。

 

せっかく苦労して薬剤師という国家試験に合格したのなら、その資格を生かして直接患者さんと接することができて、医療に貢献できていることが実感できる薬剤師という仕事をしてみてはいかがでしょうか?

 

薬剤師としての仕事には大病院・中小病院・調剤薬局などそれぞれに特色があります。将来的に薬剤師としてどんな仕事がしてみたいか?を視野に入れて将来の構想を練ってみてはいかがでしょうか?

 

ただ薬科大学卒業後今まで一度も調剤経験がないまま、いきなり調剤薬局に転職して調剤業務を行うのは作業的にかなり無理があるかと思います。

 

なので私のように転職前に空き時間(土日)を活用して、知り合いの調剤薬局にボランティアで修行される事をおすすめ致します。

 

今は会社の副業を解禁するところも増えてきましたので、副業で調剤薬局で転職前に働くのも手かと思います。

 

H先生
H先生

大学卒業後、調剤経験がないところからいきなり調剤業務をするにはかなりキツいと思います。

 

そこでおすすめなのが私のように地方の薬局でOTCや調剤業務を経験してから、ステップアップされる事です。

 

地方の薬局では大手調剤グループとは違い、全てを自分でやらなければいけませんので、薬剤師としての仕事を全て一から学ぶことができる環境です。

 

全てを一から経験し、その後ある程度大きな調剤薬局に転職したら、調剤業務がラクに感じます。

 

MRでいうといきなり大都市のMRとして配属し周りになんでも面倒みてくれる先輩がいる環境のMRと、地方に配属され周りにフォローしてくる先輩が誰一人いなく、自分で全てやらなければいけない環境のMRの違いみたいなものでしょうか?

薬剤師MRにおすすめの「薬剤師専門転職サイト」をご紹介

当ブログでは数々の転職サイトをご紹介して参りましたが、薬剤師MRは当然「薬剤師専用の転職サイト」に登録されるのが良いでしょう。「薬剤師専門転職サイト」と言うだけあって、各社調剤薬局の求人が多数あります。

そこで製薬会社薬剤師MRにおすすめの「薬剤師専用転職サイト」を5つご紹介致します。各転職サイトに特色がありますので、複数社登録して見比べてみると良いでしょう。

 

また今すぐ調剤薬局薬剤師に転職するつもりがなくても、複数社登録しておくことで心境に変化が訪れるかもしれません。自分の中に眠っている潜在価値を探るためにも登録しておく事をおすすめ致します。

ジョブデポ薬剤師

8万件以上の求人件数を誇る国内最大級の薬剤師専門の求人サイトが「ジョブデポ薬剤師」です。 

常勤・非常勤を問わず全国の薬剤師の転職をサポートしてくれます。 専任のコンサルタントが求職者の希望条件をヒアリングして それに合致したお仕事をスピーディーに紹介してくれます。

 

また全体の80%が非公開求人であり、「ジョブデポ薬剤師」でしか見つからない求人が見つかる可能性もあります。

 

「ジョブデポ薬剤師」で入職が決定しますとなんと40万円のお祝い金を進呈しているのが「ジョブデポ薬剤師」の強みです。※ただし正社員での転職のみ

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ファルマスタッフ 

高収入情報満載!薬剤師の求人・派遣・転職といえば「ファルマスタッフ」です。

求人件数業界No.1、充実の教育体制と豊富な紹介先で製薬会社薬剤師MRをサポートしてくれます。

 

薬剤師の転職 成功率は90%超の実績を誇ります。 また「ファルマスタッフ」の最大の特徴は、東証一部上場の大手調剤チェーンである「日本調剤グループ」が運営している転職エージェントだと言う点です。

 

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そのため、求人情報が他社よりも非常に濃く、職場の雰囲気や経営状況、 残業などの忙しさなど、デメリットな情報であっても現場の生の声を しっかりと求人に反映していると言うのが「ファルマスタッフ」の強みです。

 

年収600万円・時給4,000円以上の高収入求人が毎日更新されております。今すぐ転職を考えている方や転職しようか考え中の方にも対応してくれます。

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「薬キャリ」m3.com(エムスリードットコム)

製薬会社MRなら誰しもが聞いたことがあるm3.com(エムスリードットコム)そのm3.comが運営するのが日本最大級の薬剤師専門転職ポータルである「薬キャリ」です。

「薬キャリ」は業界最大級の3万件以上の求人情報数を持っていること。また即日最大10件の求人を紹介してくれます。病院や調剤薬局の求人に強く、業界・勤務形態を問わず幅広いご希望に対応 してくれます。

 

コンサルタントと電話で話すだけのスムーズな転職活動が可能で、「産休・育休取得実績あり」など産休や育休でMR薬剤師をリタイアした、ママ薬剤師向け求人検索が充実しているのも「薬キャリ」の特徴です。

 

地域専任のキャリアコンサルタントが大手から地域密着型薬局までを網羅しており、紹介だけでなく薬剤師の派遣登録も可能となっております。

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マイナビ薬剤師

薬剤師転職支援サービスの利用動向調査にて、「利用者満足度No.1」の評価が得られたのが

「マイナビ薬剤師」です。

 

現在、約58,000件の求人を保有し、お一人あたりの平均ご紹介求人数は、『19.5』件と、薬剤師の先生方にとって豊富な選択肢を提示しております。



幅広い可能性を提示することは転職支援サービスとして当たり前の責務ととらえ、ご紹介する求人情報の数と質にこだわってサービスを提供し続けているのが「マイナビ薬剤師」です。

 

また「マイナビ薬剤師」のコンサルタントは採用を実施する薬局や病院に対して、深いヒアリングを行うとともに、現場の様子をしっかりと確認しておりますので、ぴったりな求人を紹介してれるのが「マイナビ薬剤師」の強みです。

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MRから調剤薬局薬剤師への転職は?年収・やりがいをインタビュー!まとめ

お二人の先生へのインタビューを通じて改めて感じたことは「いざという時にはやっぱり薬剤師MRは強い!」

 

そして新型コロナウイルス感染拡大時期に無力なMRと比較して調剤薬局の薬剤師は「社会的貢献度が高い」ということです。

やはり給料面や福利厚生面での違いはありますが、それ以上の社会的貢献度、やりがいの部分が全然違うなと!

 

昨今の新型コロナウイルスの感染拡大によるMRの訪問自粛が長引く中、社会的貢献度のギャップに気がついた薬剤師MRの方も多くいらっしゃるかと思います。今まさに変革の時ではないでしょうか?

 

もし製薬会社を辞めて調剤薬局の薬剤師を目指すのであれば、E先生のように予め下準備期間を作っておくと良いでしょう。そして早期退職(リストラ)の時を待つ!

いざ会社から早期退職(リストラ)が発表された時に、ある程度の上乗せ退職金を手に、万全の準備を持って調剤薬局へ転職する。

 

そうすることによって仕事的にも経済的にも余裕を持って仕事が開始できます。薬剤師MRの方はくるべき時に備えて下準備をしておきましょう!

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