*本ページにはPRが含まれることがあります

2019中外製薬がリストラ断行!過去最高利益達成の製薬会社に何が?!

スポンサーリンク
リストラ体験談と対策

2019年4月24日に中外製薬が早期退職(リストラ)を断行し、MR含む172人が応募したとのニュースが飛び込んで参りました↓

中外製薬 早期退職優遇措置にMRを含む172人が応募

【速報】中外製薬 早期退職優遇措置にMRを含む172人が応募 | ニュース | ミクスOnline

2019年に入って早期退職(リストラ)の話題が尽きない製薬業界ですが、また大手製薬会社の一つ「中外製薬」までもがリストラを発表したことで、製薬業界の人員削減の波は一段と激しくなりそうです。2018年12月決算期には過去最高益を達成した中外製薬がなぜ早期退職(リストラ)を断行したのでしょうか?その中身について検証して参ります。

現場ではリストラの噂が絶えなかった中外製薬

2019年4月24日に公表された中外製薬の早期退職(リストラ)ですが、実は営業の現場では噂が絶えませんでしたが、業界紙では今まで一言も触れられておりませんでした。

 

今回の中外製薬の早期退職の対象者は、2019年6月末時点で満45歳以上の正社員およびシニア社員で、製薬本部の社員は除外されております。措置の内容は退職加算金として通常の退職金のほか72か月分特別加算金が支給されるそうですので、他社と比較してもかなりの割増金と言えます。また再就職支援として、希望者に外部の専門会社による再就職支援サービスを提供することになってますが、これは他社と同様の扱いですね。

 

すでに4月1日~19日までの間で早期退職優遇制度の募集は終了となっており、MR含む172人の社員が応募。応募した社員の退職日は6月30日のようです。

中外製薬の直近業績は?

昔からオンコロジー領域に強いことで有名な中外製薬ですが、これからバイオかオンコロジーと言われている時代にリストラ(早期退職)を断行した中外製薬の直近の実績は果たしてどうなのでしょうか?

 

中外製薬が発表した18年通期(1~12月)決算によりますと、国内事業の売上(タミフル除く)は3,892億円(前年比0.2%増)でした。主力製品の「ハーセプチン」と「リツキサン」が2018年4月の薬価改定で、新薬創出等加算消失して大きく業績に影響を与えましたが「テセントリク」「アレセンサ」「アクテムラ」「エディロール」などの新薬群が伸長し、新薬創出等加算消失による減収の影響をこれで補いました。また2018年4月に発売した「テセントリク」の売上も91億円でこれも前年プラス分に働きました。

 

他の製薬会社と比較しても、新薬も次々に発売している中外製薬がなぜ今回リストラ(早期退職)を断行したのでしょうか?そこには中外製薬に限らず、現在の製薬業界を取り巻く環境の厳しさが垣間見られます。

 

これは決して中外製薬だけには限った話ではありませんが、2019年10月には消費増税に伴う薬価改定を含む3年連続薬価改定が想定されており、どの製薬会社の薬剤も薬価ダウンが確実です。そして中外製薬に限っては、年間900億円超の売上がある抗がん剤の「アバスチン」にバイオシミラー(バイオ後続品)が参入することがほぼほぼ決定しております。

 

同社の2019年の国内売上計画は、薬価改定や抗がん剤リツキサンのバイオシミラーの浸透などが響き、2.7%の減収を見込んでおります。これらの厳しい市場環境を見据えても3年連続減収の可能性もある中での苦渋の決断だったとお察し致します。

過去にリストラを行った時のダメージが大きすぎてなかなかリストラを断行しなかった中外製薬

スポンサーリンク

外資系製薬会社の中でも比較的社員に優しい、どちらかというと内資系製薬会社に近いイメージの中外製薬ですが、過去に一度リストラ(早期退職)を実施したことがあります。それは2004年ですが、その時には40歳以上の社員を対象にリストラ(早期退職)を行いました。

 

しかしその時行ったリストラ(早期退職)後の残った社員のモチベーションがだだ下がりで、持ち直すのにかなりの時間を要したことで同社は「もうこんな目にはあいたくない。もう何があってもリストラはしない!」と社員に言っていたそうですが、昨今の製薬業界を取り巻く環境の変化があまりにも激しすぎて、リストラに踏切らざるを得なかったものと考えられます。

 

私は実際のリストラ(早期退職)の現場を体験致しました。リストラ実施の前後の状況について記事を書いてますので、ご参考にして頂けますと幸いです↓

【MR・MSが参考になる】リストラ体験談!製薬会社での面接現場と会社の雰囲気を語る!
製薬会社MRの実際のリストラ現場とは?4回の転職とリストラの生現場を経験した私が、実際の面接内容とその時の会社の雰囲気について体験談をご紹介致します。

中外製薬のパイプラインは?

では中外製薬のパイプラインはどうなっているのでしょうか?日本製薬工業協会の開発中の新薬一覧を見てみましょう!↓

加盟各社のパイプライン情報 | 加盟会社 非財務情報の開示一覧 | 日本製薬工業協会
日本製薬工業協会の加盟各社のパイプライン情報ページです。

見る限り最近リストラ(早期退職)を断行した製薬会社と比べると、オンコロジー領域を中心にパイプラインはかなり豊富と言えます。

 

また中外製薬は今後の展開として、抗がん剤「アレセンサ」や「へムライブラ」のグローバルでの展開や、テセントリクやへムライブラの国内市場での浸透・拡大を予定しております。また、がんゲノム医療の推進や、自社創製の視神経脊髄炎などに用いる抗IL-6レセプターリサイクリング抗体「サトラリズマブ」の日米欧上市の実現すると断言しております。この「サトラリズマブ」は2019年中の日米欧での承認申請を計画しております。

 

ここまでパイプラインが揃っているのにリストラ(早期退職)?!と思ってしまいますよね?!今回の中外製薬のリストラでは172人が応募したようですが、これは決して最近リストラを行った製薬会社に比べると人数的には多くはありません。この中にMRが何名含まれているのかの詳細は定かではありませんが、今回の中外製薬のリストラ(早期退職)は、薬の将来性はあってももうMRはそこまで必要ないというサインなのかもしれません。

もはや他人事ではない!製薬会社MRの早期退職(リストラ)!備えは万全ですか? 転職サイト・エージェントへの登録はお済みですか?

スポンサーリンク

今回の中外製薬のリストラ(早期退職)のニュースを見て、改めて製薬業界に身を置くものをして「明日は我が身」ということを痛感した方は多いのではないでしょうか? 明らかに今後進むであろう薬価制度抜本改革やジェネリックの国策化への影響がある製薬会社ならまだしも、今後のパイプラインが豊富な中外製薬がリストラ(早期退職)を実施したことは、今後業界に大きな影響を及ぼすことは間違いありません。

 

医療機関も訪問規制が進み、世間も働き方改革関連法が施行され、得意先と製薬業界でも働き方が大きく変わってきてます。そんな中ますますMR不要論が叫ばれておりますが、私は今後もMRは必要だと考えております。しかし昨今の状況からも今まで以上の人数は必要ではないとも考えております。まさに今回の中外製薬のリストラ(早期退職)がそれを示しております。

 

これはもはや他人事ではありません。製薬会社に身を置く方は、「いつ自分の会社でもリストラ(早期退職)が発表されてもおかしくない」と思っていなければなりません。そのための最大の対策はまず「転職サイト・エージェント」に登録することです。今後製薬会社で働き続けるか、もしくは自分の才能が違う業界にあるのかもしれません。今自分が持っているキャパシティを気づかせてくれるのも「転職サイト・エージェント」に登録するメリットでもあります。

 

まずはメジャーどころの転職サイトを下記にご紹介致します!転職サイトへの登録は、いざリストラの標的に会った時、路頭に迷わないようにするための防衛策でも有ります。今すぐにでも登録致しましょう! 様々な意見を聞くためにも複数社登録されることをおすすめ致します!

「誰もが知る転職サイト!業種に限らず求人数が豊富!」↓

リクナビエージェント

「20代の転職に強い!転職サイト!」↓

マイナビエージェント

「日本最大の外資系転職サイト!外資系の転職はこちら」↓

JAC Recruitment

「リクルートが運営する転職サイト!製薬の求人に強いのが特徴! リクナビNEXT側からオファーがくる!」↓

リクナビNEXT

「薬剤師の転職に強い!転職サイト! 薬剤師をお持ちの製薬会社MR薬剤師をしたい!という方はこちら」!

リクナビ薬剤師

「転職に関するノウハウが豊富!業界専任のキャリアアドバイザーが付く!」↓

パソナキャリア

2019中外製薬がリストラ断行!過去最高利益達成の製薬会社に何が?!まとめ

今回の中外製薬のリストラ(早期退職)は衝撃的でした。改めて自分の身は自分で守らなければならないと痛感した出来事でした。今後製薬業界で働き続けるためには、やはり自らが能動的に動かなければなりません。何にもしない方こそ、いざという時にリストラの標的にあい、「辞めます」と言わない限り永遠に圧迫面接を受けることにもなり兼ねません。そして今回の中外製薬のリストラ(早期退職)の時に一番危ないのは「今までMRしかやってこなかった方」です。

 

このような方は、たとえ「大学病院」の経験があろうと、環境の変化があった時に順応する能力が低く、真っ先にリストラ(早期退職)の標的にあります。これは私が実際に見てきたことなので間違い無いと言っても過言ではありません。今後この製薬業界、または同じ会社で働き続けるための対策は、

 

●MR経験しかない方は、今すぐにでも他部署への異動届けを出す

●MR経験しかない方は、上司に他部署での仕事がしてみたいことを猛アピールしておく

 

ことです。今後は他部署での経験が無い方は、環境の変化に対応できないと見なされます。これはMRであればどなたでも気が付いているはずです。中外製薬の事例でお気付きの方は、今すぐにでも行動を起こしましょう!

 

またいざという時のために食いっぱぐれしないためにも、会社が終身雇用を守ってくれなくなった今、自らの身は自らで守るしかありません。現在は働き方改革で副業が認められてきております。そのためにも「いざという時のために自分や家族を守る」副業を始められることも最大の防御策にもなります。副業に関する記事も書いてますので、こちらも参考にして頂けますと幸いです↓

製薬会社MR副業時代!アフィリエイトがおすすめ!
働き方改革関連法が施行され、製薬会社各社も働き方がフレキシブルになって参りました。製薬業界の先行きが不透明な中、副業の重要性が高まってきております。昨今の医療機関の訪問規制強化で時間を持て余している製薬会社MRにおすすめな副業が「アフィリエイト」です!

コメント

タイトルとURLをコピーしました