2018年5月にアステラス製薬が4年ぶりにリストラを発表。600人もの人員削減をするとのニュースが流れ、業界に激震が走りました。
日本経済新聞記事↓
最新の速報では、この応募に700人以上が応募したとのニュースが業界紙で流れました。
過去にリピトールやミカルディス、ハルナールといったブロックバスター製品を数多く世に輩出してきたアステラス製薬。過去に数度のリストラを実施してきたものの、今回のリストラは過去最大規模のものです。今回行われているアステラス製薬の早期退職の対象者は「入社5年以上の社員」となっており、この記事を書いている現段階で対象の社員はすでに全員上長との面接を終えているそうです。
また本日発表された業界ニュースでは、現在の2,400人のMRを2,100人にすることを会社が発表。今回のリストラを含めてメディカルサイエンスリエゾン(MSL)などへの異動や自然減で体制を整えるとのことです。
ミクス記事↓
毎週のようにリストラの話題が絶えない製薬業界。ではアステラス製薬の先行きは如何なのでしょうか?将来性・リストラの実態、製薬業界にいつ降りかかるかわからないリストラの対策について、アステラス製薬に限った話ではなく、今すぐ出来るリストラ対策についてその対策について再考して見ます。
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パイプラインから見る アステラス製薬の未来は?
「リストラを行う会社は製品力がない」そう捉えられがちですが、日本製薬工業協会のホームページからアステラス製薬のパイプライン(開発品)一覧を見てみます。
これを見ますと、今年リストラを断行した日本ベーリンガーインゲルハイムや大正製薬と比較してもかなり多くのパイプラインが有ります。ではなぜ大規模なリストラを実施するのでしょうか。
その背景には今後毎年実施されると言われている薬価改定や、今後さらに進むと言われているジェネリックの国策化が有ります。日本の人口は減り続けているのに関わらず、医療費だけは高騰を続けている昨今、そのしわ寄せは製薬会社に回ってきており、新薬を出し続けてもそれを補える分の売り上げが確保しづらくなってきていることが考えられます。
またアステラス製薬の製品ラインナップを見て見ますと、自社品の比率が極めて低いのがわかります。アステラス製薬は昔から他社からの導入品やコ・プロモーションの製品が多い製薬会社でした。導入品が多いとロイヤリティーが、コ・プロモーションが多いとプロモーションフィーを払わないといけませんので、多くのコストがかかります。導入品やコ・プロモーションが多いと自社品の利益の半分以下になると言われております。業界の中でも高給取りな部類に入る人件費の高いアステラス製薬は、固定費を減らす必要に迫られているのかもしれません。
あくまでも手あげ制の早期退職と言う名のリストラ実態
最近関連記事でも「リストラの実態」についての記事を書いております↓
今はどの製薬会社でもある日突然リストラが発表されてもおかしくない状況です。何度も同じことを申し上げておりますが、「自分は実績を十分に上げているので大丈夫」「対象の年齢ではないので大丈夫」と悠長に考えるのはこのご時世危険です。いつ自分の身に降りかかってくるかわからないその日に備えて、準備は必ずしておきましょう!
また早期退職は「あくまでも手あげ制」と言う建前になっておりますが、実際の面接では「辞めてもらいたい人」には「肩たたき」が行われております。会社はリストラ断行が発表される日の半年前にはすでにABC分類が終わっていると言います。ABC分類とは、
A:確実に残ってもらいたい人
B:手上げしたら容認する人
C:絶対に辞めてもらいた人
その割合は2:6:2=A:B:Cとも言われております。あなたの会社ではまだリストラの発表がされていないかもしれませんが、製薬業界にお勤めであれば、その予兆は感じているはずです。今自分がリストのどの部分に該当するのかを今のうちに考えておいた方が良いでしょう。
そして万が一Cに分類されてしまって、退職を迫られた場合、次が決まっていなければ路頭に迷うことになりますので、根負けして手上げはしないでください。次が決まっていれば良いのですが、大半の方は備えを怠っており、路頭に迷う多くの方を私は見てまいりました。では路頭に迷わないために今すぐ出来る最大の対策は何でしょうか?それが「転職サイトに登録する」ことです。以下にその対策をご紹介致します。
今からでも間に合う! 今すぐ行うべきリストラへの備え!
私は実際にリストラの生の現場を見てまいりました。同じような内容の記事を何度か書いてますが、みなさんが路頭に迷わない為にも、何度も申し上げます。上記のABC分類でCに分類された方の末路は悲惨です。AもしくはBに該当する方の面接は1回もしくは2回で終わるのに対し、Cに分類されてしまった方は「手上げ」するまで何度も面接が繰り返し行われます。
その面接は大半が会社の会議室で行うので、会社のメンバーの目に触れてしまうのです。これが何とも苦痛で仕方有りませんでした。
ここで、もし自分が①年齢45歳以上②生え抜き③いつの部署での仕事経験しかない(MRの経験しかない)となったらどうでしょう?会社側の人間でしたら、「今後会社が変化しようとしている時代に変化に対応できない人間」として見なされ、C分類されてしまうことは間違い有りません。
万が一自分がそのような立場で何の備えをしていなかったらどうなるでしょう?今後路頭に迷うことは間違い有りません。このような立場の方を私は多く見かけてまいりました。会社はベテラン社員の方の力は必ず必要なのですが、変化の激しい時代、変化のなかった人はもう「いらない人」と見なされてしまうのです。
そこでまだ若い方も含めて、いざと言う時の為の最大の備えは「転職サイトに登録すること」です。なぜ転職サイトに登録することをおすすめするかと申しますと、経験・年齢に関係なく
①エージェントからあなたのスキルや強みを生かした職を案内してもらえる
②自分の強みや弱み、市場価値を知ることが出来る
③自分の強みや弱みを知ることで転職するべきか他社でスキルアップをするべきかの判断軸を持つことが出来る
といったメリットが有ります。エージェントに相談し、今まで一つの会社で一つの職種の経験しかなく、「自分にはこの仕事しかない!」と思っていた方が、意外と他職種に向いていた?!なんてことが往々にしてあるものです。 また自分の市場価値を第三者の目線で教えてもらうことにより、自分が思っていた以上に市場価値が有り、同業他社へのキャリアアップを果たした!なんてことも私はみてまいりました。
また今まで考えてもみなかった「転職」といった考えをいざリストラが発表された時の為に考えることによって「判断軸」を持つことも出来ます。この判断軸を持っているだけでいざという時にアタフタしなくなります。
転職に関しては、ご家族や周りの浸しい業界の友人に相談することも大事ですが、何よりもエージェントには「転職に関するスキルやノウハウ」が豊富です。まずは転職サイトに登録し、エージェントとの面接で上記のご意見を伺うと、いざリストラが発表されてもアタフタすることは有りません。
転職サイト・エージェントは個々に強みを持っております。得意な職種なども有りますので、複数登録することがおすすめです!
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製薬会社MRにおすすめの転職サイトをご紹介した関連記事を書いてますので、こちらをご参照ください↓
2018年アステラス製薬の早期退職!リストラへの備えを再考する まとめ
いざリストラが発表された時に何の備えがなければ、間違いなく路頭に迷います。いざという時のために上記のようにきちんと備えをして置くことで、少なくても路頭に迷うことは無くなります。しかし自分の理想としている仕事像には届かなくなる可能性も有りますが、最悪の状況だけは打破出来ます!
面接で根負けして「手上げしてしまった」方の大半が、退職直前になって「まだ仕事が決まっていない」とおっしゃってます。年齢が上がれば上がるほど、働いていない期間が長くなると仕事が決まらなくなります。無職の状態が続き、製薬会社で得た高給が再び得られる可能性は極めて低くなります。みなさまの未来が明るくなるためにも、リストラが始まった会社にお勤めの方も、まだリストラが始まっていないが予兆がある会社にお勤めの方も、まずは転職サイトに登録し、エージェントから意見を聞くことを強くおすすめ致します!
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