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2020武田薬品リストラ!コロナ禍で国内最大手でも早期退職断行!

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製薬会社のリストラ

国内最大手の武田薬品がコロナ禍でリストラを断行することがプレスリリースされました。

フューチャー・キャリア・プログラムの実施について
フューチャー・キャリア・プログラムの実施について

 

一般の方でも名前だけでもご存知の「武田薬品」 MRなら誰しもが憧れた製薬会社「武田薬品」でのリストラは開発の方を対象に過去にも行われましたが、MRを含めた大々的なものは初めてかもしれません。

今回の武田薬品のリストラの詳細を見ると共に、国内最大手でもヤバくなってきた医薬品業界の今後について改めて考えて参ります。

武田薬品リストラ(早期退職)の条件

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武田薬品のリストラの総称は「フューチャー・キャリア・プログラム」と言ってます。名前は横文字を使って誤魔化してますが、実際にはただのリストラです。

 

その武田薬品のリストラの条件ですが、

 

●対象者:勤続年数が3年以上(定年後再雇用者含む)の国内ビジネス部門(ジャパン ファーマ ビジネス ユニット、日本オンコロジー事業部)所属社員

●対象年齢:30歳以上

●募集人数:公表されておりません。

●募集期間:2020年9月28日~2020年10月16日(規定人数に達した段階で締め切り)

●退職日:原則として2020年11月30日

●条件:噂によると割増退職金として勤続年数×3ヶ月程度(最高60ヶ月分)支給と再就職の支援

 

と、武田薬品にしてはそこまで高待遇といった感じではありません。

しかも対象を30歳以上で勤続年数3年以上の社員が対象で、今の武田薬品の国内従業員は約5,350人で、MRは約2,100人。これはかなりの人数が辞めるのではないかと推測します。

 

条件的には2018年に400人以上が退職し、業界を震撼させた日本ベーリンガーインゲルハイムの条件と似通ってます。

 

日本ベーリンガーは対象年齢30歳以上入社1年以上を対象としたため、多くの優秀な人材が手挙げをして、今でも優秀な人材が辞め続けていると言われており、武田薬品も同じ道を辿るのではと推測します。

会社がすでにリストラの断行を発表している今の時点で「肩叩きされる人」は、残念ながらすでにリストアップされております。実際のリストラの生現場はそう甘くはありません。

 

私が実際に体験したリストラ生現場の詳細をブログに記載しております。武田薬品の方、そしてリストラの予兆がありそうな会社の方は、今から出来る対策を講じるためにお役に立てるかと思います↓

【MR・MSが参考になる】リストラ体験談!製薬会社での面接現場と会社の雰囲気を語る!
製薬会社MRの実際のリストラ現場とは?4回の転職とリストラの生現場を経験した私が、実際の面接内容とその時の会社の雰囲気について体験談をご紹介致します。

武田薬品のMRのイメージ

15年以上前から武田薬品のMRを見てきましたが、とにかくメーカー間でも医薬品卸MSからみても仕事が出来る、一目置かれているというイメージしかありませんでした。

女性MRはみんな女子アナ級に容姿端麗な方ばかり、プレゼンをやらしてもピカイチ、得意先からも絶大な信頼を得られており、高薬価な商品ばかり扱っていて、メーカーなら誰しもが憧れるメーカーでした。

 

しかし様相が変わったなと感じたのが約6年前くらいから。DPP4阻害剤の「ネシーナ」が発売になった頃から製品力に陰りが見え始めました。

 

そして私が衝撃的だったのが、その6年前に武田薬品のMRが医薬品卸MSから説教されている姿を目撃!(笑)

MS時代から憧れの目線でしかなかった「武田薬品」のMRがMSから説教されている・・・一昔前ではあり得ない姿にメーカーとしての陰りが見えました。

武田薬品の将来性

武田薬品は2020年5月14日、2020年3月期の決算発表会を行った際、6兆2,000億円を投じたアイルランド・シャイアー社の買収が影響し、連結最終損益(国際会計基準)は3,830億円の赤字となる見込みであることを発表致しました。

また19年3月期の連結売上高は、対前年同期比18.5%増の2兆972億円、営業利益は15.2%減の2,050億円の増収減益となったことも発表されました。

 

そして19年3月期の国内医療用医薬品売上高は、1.6%減(93億円減)の5,710億円に留まった一方で、ARB・アジルバは10.6%増の708億円、抗潰瘍薬「タケキャブ」は19.8%増の580億円と二桁の伸びを示しました。

一見伸びているように見える「武田薬品」ですが、やはりシャイアー買収による影響が大きいのか、社員の間では数年前から「いつリストラが行われるのか・・」と戦々恐々としておりました。

 

そんな「武田薬品」のパイプラインを見てみましょう。

https://www.takeda.com/4a32ee/siteassets/jp/home/what-we-do/research–development/our-pipeline/qr2020_q1_pipeline_jp.pdf

こちらの表を見る限り、将来は安泰のように見えますが、なんせコロナ禍でMRが2,100人も必要なのかということと、まだまだ業界内でも給料が高すぎることが、リストラの要因ではないかと思います。

武田薬品MRのリストラによって転職市場が飽和状態に

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ただでさえ「優秀なMR像」である武田薬品のMRが大量に転職市場に流出すると、転職市場のレベルが底上げされ、そして市場も飽和状態になるでしょう。

 

他社で転職を考えているMRには驚異的なライバルになります。

 

今回の武田薬品のリストラによって、ただでさえ少ないMR転職市場の争奪戦が起こることは間違いありません。

当ブログでも再三申し上げておりますが、まだ転職サイトに登録していない方は、今すぐに複数社登録して数少ないMRの道を歩むのか?MRの経験を生かして他業界へチャレンジしてみるのか?を模索してみると良いでしょう。

 

ただ有名企業「武田薬品」かつ高待遇の「武田薬品」で勤めていた方は、プライドが邪魔してそう簡単に’格下’企業に転職するとは思えません。

プライドが邪魔してなかなか転職先が決まらない・・そして路頭に迷う・・ということにならないためにも、武田薬品の社員の方を含めてMRの方全てに転職サイトに登録して、自分の市場価値を見出しておく必要があります。

 

今回の武田薬品の「フューチャー・キャリア・プログラム」では再就職支援をすると言っていますが、リストラの生現場を見てきた私からすると、そんなのに頼ってはいけません。

 

会社は去るもの追わずです。再就職支援といっても実際には会社ではなく外部業者が支援を行いますので、全く親身ではありません。ここは自ら転職サイトに登録して、事前に策を講じておくことをおすすめ致します。

 

製薬会社MRにおすすめの転職サイトを下記に記載致します。複数社登録して自分の市場価値を見出しましょう!

●製薬会社の求人が割と多いのが「リクナビNEXT」

リクナビNEXTの登録サイトはこちら

●外資系の求人が多いのが「JACリクルートメント

JACリクルートメントの登録サイトはこちら 

●自分の市場価値を見出すことが出来るのが「ミイダス

ミイダスの市場価値診断サイトはこちら 

●MRの給与体系を変えたくないハイクラスな求人が多い「リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトーの登録サイトはこちら 

製薬会社MR向けの転職サイト・転職エージェントについて、詳しくはこちらの記事で紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!↓↓

【コロナ禍】MRの転職におすすめのエージェントやサイトは?転職歴4回の私が厳選するおすすめ8選!
2018年から始まった薬価制度抜本改革とコロナ禍の影響で製薬会社でのリストラは今後加速度的に増えていくことが予測されます。コロナ禍でやりがいを失ったMRの中には「転職」を考えている方も少なくありません。そこで転職歴4回の私がMRの皆さんにおすすめする「転職サイト・エージェント」をご紹介致します。

 

また製薬会社には薬剤師として勤務されている方やMRをされている方も多いかと思います。

 

リストラを契機に製薬会社社員から調剤薬局薬剤師へ転職したお二人の先生へのインタビューも行っております。こちらも薬剤師転職サイトと同時にご紹介しておりますので、ぜひご参考にされてみてください↓

MRから薬剤師への転職の実際!MR→薬局薬剤師へ転職した方に年収・やりがいをインタビュー!
製薬会社の全MRのうち5,000人強存在する薬剤師MR。早期退職(リストラ)を機会に調剤薬局薬剤師への転職を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしいきなり調剤経験がないのに転職はどうなのか・・?などなど実際にMRから調剤薬局薬剤師へ転職したお二人の先生にインタビューしてみました!

MR以外の方は他部署への異動願いを!

今の会社で終身雇用は果たして約束してくれる時代でしょうか? そして「今の会社で一生忠誠を誓う!」とおっしゃる方もおりますが、果たして時代の変化が激しいコロナ禍の今、それも叶うでしょうか?

転職歴4回の私はそれには真っ向否定的な立場ですが、様々な事情があって会社に残らなければならない方もいらっしゃるはずです。

 

今の製薬会社に勤め続けるためには、MR以外の部署に今すぐ異動願いを出すべきです。

 

2020年2月から新型コロナウイルスの感染拡大によって多くのMRが自宅待機になった一方で、2020年8月までに大きな実績の減少はどこの製薬会社も起こっていないことに気づいてしまいました。

これから確実にMR減少時代に突入致します。「MRしかやったことありません」ではご自身の会社でリストラが断行されたなら真っ先にリストラ候補です。

 

リストラ候補にならないためには、幅広い部署での経験がモノを言います。幅広い部署での経験は自社でも重宝されますし、万が一他社へ転職することになった際にも、そのスキルは大いに生かされます。

 

正直私もMS・MR・本社営業部門経験の三つを経験することで、転職の幅が広がりました。MRの経験しかない方で今の会社で一生の忠誠を誓った方は、今の内にMR以外の部署への異動願いを出すべきです。

MRで生き残りたいならリモートとデジタルの究極を極めるべき!

それでも自分はMRをやり続けたい!という頑固な方は、プライマリー・スペシャリティ・オンコロジー 問わず、リモートとデジタルの究極を極めるべきです。

そして極論をいうなら、デジタルとリモート、そして対面を得意先のニーズによって使い分けが出来る、マルチなMRである「ハイブリッド型MR」の究極を目指しましょう。

 

コロナ禍でリモートとデジタルが急速に拡大普及致しました。一昔前のように人間関係だけで処方が取れるという時代ではなくなりました。

 

先生方のニーズに沿った形での営業スタイルが求められる今、どの企業もデジタル・リモートを上手に使いこなすMRを求めております。

それでも対面に拘る古い体質のMRがまだまだ多く存在することは否めませんが、コロナによる影響は数十年にも及ぶと言われております。

 

今こそ古い考え方を変える時であり、デジタル・リモートを肯定して究極を極めるMRこそが生き残る時代です。

 

MRを続けるのであれば、デジタル・リモート・対面を得意先のニーズによって使いこなすマルチな「ハイブリッド型MR」を目指しましょう。

 

デジタルとリモートを上手く使いこなす術について、記事を書いてますのでぜひ参考にされてみてください!

デジタルに関する記事はこちら↓

製薬会社MRの効果的なデジタルコンテンツ活用方法とは?
新型コロナウイルス感染拡大により全国的に在宅勤務(テレワーク)が推奨されている製薬業界。デジタルコンテンツを活用して医師や薬剤師に情報提供しているはず。しかし開封率やクリック率に苦慮しているMRの皆さんは多いとお察し致します。そこで開封率やクリック率を上げる秘訣をご紹介致します。

リモート(オンライン)に関する記事はこちら↓

【MRアフターコロナ】リモートディテール実体験で分かったオンライン面談のメリットデメリット!
アフターコロナで今後のMRの活動の主流となるかもしれない「オンライン面談」賛否両論ありますが、実際にリモートディテールしてみたメリットとデメリットを考えてみました!

リストラで転職したいけどモヤモヤしている方へおすすめの本!

当ブログでは散々リストラに備えての転職やキャリアアップの下準備と申し上げて参りましたが、そうはいっても転職は人生における一大決心です。

転職に踏み切るにしてもご家庭の事情や今の仕事環境を変えたくないなど、個々に転職に踏み切れない様々な事情があるかと思います。

 

会社の先行きが不安定、しかし様々な状況を鑑みて転職しようか悩んでしまう?!という方も少なくありません。そんな方におすすめしたいの本があります。それが「転職の思考法」という本です。

この本はある架空の主人公おり、最初は転職する気がなかったけど様々な経験と気づきによって最終的には転職をするというストーリー展開になっております。

 

自分ごとのように捉えることができ、サクサク読むことができてしまう本です。転職するかどうかモヤモヤしているという方には超絶おすすめ出来る本です。私はもう5回ほど読みました。人生を考えさせれる本です。

「転職の思考法」のレビュー記事も書いてますので、こちらもご参考にして頂けますと幸いです↓

MR 転職決断に踏み切れない方へおすすめ本!「転職の思考法」
転職しようと思ってもそこから次の一歩を踏み出せない方は非常に多いです。そんな一歩踏み出せないMRの方におすすめの本が「転職の思考法」です。これを読めばあなたは転職への第一歩を踏み出せます!そんな勇気を与えてくれる一冊です。

2020武田薬品リストラ!コロナ禍で国内最大手でも早期退職断行!まとめ

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MRなら誰もが憧れた「武田薬品」でリストラが断行されるなんて・・私も正直衝撃的でした。

 

2018年4月に行われた薬価制度の抜本改革、地域フォーミュラリーの始動、ジェネリック医薬品80%国策化、そして今回のコロナ禍と、医薬品業界は日々激動の時代となりました。

ここ数年で数々の製薬会社がリストラを断行しましたが、ついに誰もが憧れた「武田薬品」がリストラを断行したことで、もうどの製薬会社でもリストラが断行されてもおかしくない時代になったと実感致しました。

 

私もリストラの生現場を体験致しましたが、リストラはある程度前兆があるものの、突然やって参ります。いざという時に路頭に迷わないために、コロナ禍でテレワーク時間が増えている今、対策を講じておく必要があります。

皆さんにはリストラされても他社へ転職できる、また自分には市場価値はある、という絶対的な自信はありますか?その自信をコロナ禍の今のうちに身に付けておきましょう!

 

そのスキル習得のためのノウハウを当ブログでは書きまくっているつもりですので、ぜひ他のコンテンツもご覧ください!

コメント

  1. ミルー より:

    今回の武田のリストラは知り合いのMRも辞めるので寂しい限りです。全国で約600名が辞めるそうです

    • ケル ケル より:

      ミルー様、コメントありがとうございます。そんなにやめるんですね。衝撃的な数字です。この業界に勤める方全てが、明日は我が身です。コロナ禍で強みを磨いとく必要がありますね。

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