MRとMSの違いを解説!同じ医薬品業界でも全然違う営業職!【就活生向き】

MRとMS
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医薬品業界にはMRとMSという似ているようで似ていない営業職が存在致します。実際私はこの違いを知らずに就職活動をしてしまい、新卒で医薬品卸に就職。その後MRとMSの大きな違いに気が付きました。そこで就活生向きに似て非なる営業職で有り、パートナーでもある「MRとMS」の違いについて、両方を経験した私の実体験を元に解説して参ります!

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似て非なる仕事! MRとMSとは?

そもそも就活生にとって『MRとMSって何の略?』って思いますよね?

 

製薬会社:MR(メディカル・レプレゼンタティブ)

医薬品卸:MS(マーケティング・スペシャリスト)

 

の略です。MRは日本語では「医薬情報担当者」とも呼ばれております。それぞれの違いですが、MRは字のごとく医療機関や調剤薬局への「医薬品の情報提供」を行う営業職のことです。一方MSとは医療機関や調剤薬局への医薬品の情報提供の他に、在庫の提案や経営の提案・相談など得意先に関わること全般的なトータルマネジメントを行います。ですのでスペシャリストと呼ばれてる由縁はそこに有ります。

 

同じような仕事をしているように見えるMRとMSという営業職ですが、決定的な違いは「お金の回収」が伴うか伴わないかです。MRは自社の情報提供のみを行っていれば良いのですが、MSは全取引メーカーの情報提供を行わなければなりませんし、さらには売った分の「お金の回収」(集金)も行わなければなりません。

医薬品卸のMSの仕事とは?

上記でも記載致しましたが、医薬品卸MSの仕事はMRに比べて多岐に渡ります。

医薬品の販売とプロモーション

医薬品の取引メーカーは100社以上にものぼり、その全ての製品を医療機関や調剤薬局に対して販売・納品を行います。1つの医薬品卸業者でも3万品目以上の品揃えとも言われております。

 

その全てを医療機関や調剤薬局に対して一つ一つ説明するわけでは有りませんが、主力メーカーの薬剤名についてはある程度覚える必要が有ります。製薬会社MRとの製品知識の違いは、広く浅く知識を持っていなければならないのが医薬品卸MSです。

医療機関や調剤薬局の経営提案と売った商品のお金の回収(集金)

また製品知識の習得とプロモーション活動以外にも、医薬品卸MSは医療機関や調剤薬局に対しての経営の提案、そして製薬会社MRとの最大の違いが売った製品の金額の回収(集金)が有ります。ただし集金と言っても今のご時世、月末に直接得意先に行ってて集金というのは一昔前には有りましたが、現在ではほとんどが「振込」もしくは「口座引き落とし」となっております。

 

昨今の医療業界を取り巻く環境の変化によって、倒産してしまう医療機関や薬局が有ります。医薬品卸はただ闇雲に商品を売りまくれば良いというわけでは有りません。売ったは良いが売った分だけきちんと回収(集金)出来なければ、医薬品卸業は成り立ちません。そこで経営の提案を行って得意先の業績を上げて、キチンとお金も回るようにして、会社としても利益を出すのが医薬品卸MSの仕事なのです。

医療機器や食品の販売・提案も

医薬品の販売・提案だけではなく、医薬品卸MSは得意先である医療機関や調剤薬局に対して医療機器や介護施設などで使う流動食などの医療用食品なども販売・提案致します。医療機関での営業訪問先も、製薬会社MRは主に医師と薬剤師になりますが、医薬品卸MSは事務長や用度課、看護師長、管理栄養士など、面会者も多岐に渡ります。

製薬会社のMRの仕事とは?

一方医薬品卸MSとは違い、製薬会社MRは自社の医薬品に関する情報提供のみを行うことがメインの仕事になります。医薬品卸MSも製品プロモーションを行いますが、製薬会社MRは自社の薬剤のみを情報提供致しますので、当然自社製品に精通していなければなりませんし、自社製品の競合品などの周辺情報も常に収集・取得しなければなりません。

 

製薬会社MRの活動は、製品プロモーションに関連した営業活動がメインになります。日頃から医療機関や調剤薬局を訪問し、自社製品の有効性・安全性を紹介。そして自社製品の普及を図るために各地域で講演会を企画立案し、開催致します。

 

昨今医療機関の訪問規制が強化されてきております。昔はいつまでも医療機関の医局前の廊下にドクターが帰ってくるのを立ちんぼで待ち構えておりましたが、今はほとんどそのような先はなくなりました。アポイントを取得してドクターと面会して情報提供や講演会の企画立案をするというのが主流です。そのアポイント取得や面会のための準備、知識習得が製薬会社MRの主な仕事です。

MRとMSでは給料が全然違う!

その医薬品卸MSと製薬会社MRは同じ営業職ですが、給料は全く違います。20代前半でも100万円以上の開きが有ります。この差はなぜ生まれるのでしょうか?

 

医薬品卸業の経常利益率は平均1%あるかないかです。その一方製薬会社の経常利益率の平均は10%以上有りますので、この差が給料の差と言って良いでしょう。製薬会社は自社製品を数多くある医薬品卸売業者に売って貰えば良いのですが、医薬品卸業はその一つの製品を同業社と競い合う形で得意先に卸さなければなりません。つまり価格競争が起こりますので、商売的にどうしても「薄利多売」となってしまうため、利益率が製薬会社と比べて極端に低いのです。

 

給料以外に手当関係も大きな差が有ります。製薬会社の手当は他の産業と比べてもかなり手厚い方です。製薬会社の給料や手当については、別の記事に書いてますので、ご参考にしてください↓

製薬会社の年収や手当を赤裸々に公開!他業界よりもはるかに恵まれた環境!
2018年に入り大リストラ時代に突入した製薬業界。早期退職制度という名の元に「肩たたき」され、根負けして「手上げ」してしまう前に、いかに製薬会社が他業種と比較して恵まれた環境かということを理解しましょう。それを理解した上で、転職するべきかと考えましょう。他業種に比べていかに恵まれているかを再考してみます。

製薬会社の諸手当は公務員さながらです。扶養手当・住宅手当・寒冷地手当・単身赴任手当等々有りますが、その全てが他の産業と比べても金額が高くなっております。一方の医薬品卸MSの手当は製薬会社MRと比べても高いとは言えません。そもそも手当関係が製薬会社MRよりも少なく、また一部の医薬品卸業では住宅手当は残っているものの、製薬会社に比べると薄い手当となっております。手当だけでも年収にかなりの差がついております。

MRとMSでは有給休暇の取得にも大きな差が!

製薬会社MRと医薬品卸MSの有給休暇取得率には圧倒的な違いが有ります。正直製薬会社MRは1ヶ月くらい休んでも営業成績に差が出ません。売り上げにほぼ影響がないと言っても良いでしょう。ですのでよっぽどの予定(医療機関や調剤薬局での製品説明会や講演会があるなど)がない限り、有給はかなり取りやすい環境と言えるでしょう。また昨今の働き方改革関連法の施行によって、今まで以上に有給休暇の取得が推奨されております。

 

一方の医薬品卸MSの労働環境は昔よりは改善したものの、製薬会社MRと比べると決して良い環境とは言えません。というのは医薬品卸MSは得意先との密着度がMRよりもはるかに高いため、ほぼ毎日依頼毎や細かい用事などで連絡が有ります。そのため1日休むだけで「他の同業卸に注文が回ってしまった」などという事態が発生してしまいます。

 

また医薬品卸業自体が流通業も伴っておりますので、一人かけるだけで業務に支障を来すことも有ります。「休みたいけど休めない・・」というのが医薬品卸MSの本音なのではないでしょうか。年間5日も有給を取得していない医薬品卸MSもいるかもしれませんが、2019年4月から施行した「働き方改革関連法」では年間5日の有給休暇の取得が義務となり、違反した場合は企業や監督者に罰則規定も出来ましたので、今後改善するとは思いますが、製薬会社MRの方がはるかに恵まれた環境と言えるでしょう。

MRとMSでは仕事のやりがいも違う!

今までの話を聞いている限り、MRの方が圧倒的に恵まれた環境のように聞こえますが決してそんなことは有りません。医薬品卸のMSにはMRにはない大きな「やりがい」が有ります。MSとMRの両方を経験した私は、正直MSの時が一番やりがいを持って仕事をしておりました。

 

医薬品卸MSは得意先との密着度が高いだけに色々理不尽なことを要求されることも有りますが、逆に感謝されることも多く有ります。そして感謝されただけ売り上げが伴ってきます。これは営業職として大きなやりがいと達成感が有りました。

 

医薬品卸MSから製薬会社MRに転職した際には、このやりがいの差を大きく感じました。製薬会社MRにも自社製品を情報提供し、それが患者さんの治療に貢献できた時に大きなやりがいを感じますが、より密着度の高い医薬品卸MSの方が私はやりがいを感じておりました。

地元で働きたい方にはMSが向いている!

製薬会社MRは基本「全国転勤」です。その転勤スパンは大体3年〜5年となっており「いつどこに行くかわからない」状況です。しかし医薬品卸MSは特に地方の地場卸では地元出身者が多く、転勤しても県内で動くことが多いです。得意先とも密着度もMRよりもはるかに高いので、早々に異動することはなく、中にはかれこれ20年以上異動したことがないというMSもおります。

 

製薬会社MRは医薬品卸MSよりも給料は高いかもしれませんが、その代償としていつでもどこでも「全国転勤」が有ります。中にはそこの土地にずっと居たいという「希望勤務地制度」なるものがある製薬会社も有りますが、給料は10〜20%カットされてしまいます。製薬会社の転勤事業について記事を書いてますので、こちらも参考にしてください↓

製薬会社MRの転勤事情!全国転勤があるから仕事も人生も楽しくなる!
現在の就活生の希望する会社として「転勤なし」の会社を重要視される学生が多いそうです。しかし製薬会社は基本的に全国転勤が付きもの。そんな私も初めて就職したのは地元の会社でした。そこから全国転勤ありの「製薬会社」への転職を果たしましたが、全国転勤も決して悪いものでは有りません。そこで全国転勤のメリットについて語ります。

 

一方医薬品卸MSは全国展開している医薬品卸業でも基本地元で働いている方が多くいらっしゃいます。最近は地元での就職を強く望んでいる方も増えてきております。医薬品卸業でも偉くなりたい方は話は別となりますが、地場企業も多い医薬品卸業は「どうしても地元で働きたい!」という方には製薬会社MRよりも向いているでしょう。

MRとMSの違いを解説!同じ医薬品業界でも全然違う営業職!【就活生向き】 まとめ

就活生向けに似て非なる仕事、製薬会社MRと医薬品卸MSの違いについて、私の経験から解説して参りました。両方とも医薬品業界の営業職に変わりは有りませんが、その仕事内容と給与体型、転勤事業などに大きな違いが有ります。

 

どちらにも大きなやりがいやメリット、デメリットも有ります。ご自身のニーズに合わせて製薬会社MRを選ぶべきか?医薬品卸MSを選ぶべきか?就職活動の際に考えて見ることをおすすめ致します!どちらもやりがいと達成感がある仕事であることは間違い有りませんよ!

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