2019年5月17日付のミクスにこんな記事が出てました。
沢井製薬・澤井社長 「MR数はそんなにいらない」 販売情報提供活動GL受けて
昨今の医薬品業界を取り巻く環境は激変してきております。薬価制度抜本改革やジェネリックの80%国策化、そして2019年4月から適応された『販売情報提供ガイドライン』により、製薬会社MRの仕事内容にも大きな影響を及ぼしております。
そんな最中、現在製薬会社MRの方は、実際に医療機関を訪問している中で、『MRって必要なのかな?』と感じることが多くなったのではないでしょうか? 今回の沢井製薬澤井社長の一言は、今後のMRの未来を予見しております。
現在国策化が進んでいるジェネリック医薬品メーカーでさえも、そろそろピークを迎えるとも言われており、ほんの一部の製薬メーカーを除いて、今後の見通しはかなり厳しいと予測されております。今後益々早期退職(リストラ)が進むと予測されている製薬業界。今後必ず訪れるリストラに対する備えについて改めて検証致します。
今後厳しさを増すのはプライマリーやジェネリックがメインの製薬会社
販売情報提供ガイドラインが適応になり製薬会社MRは『エビデンス』に基づいたプロモーションしか出来なくなりました。今までのように剤形的に『飲みやすい』や『味が良い』などのエビデンスがないMRの主観的なプロモーションが禁じられました。
となるとプライマリー製品を扱っている製薬会社と、ジェネリックを主体としている製薬会社は、売上至上主義に基づき、今まで『懇願』で処方をお願いしてきた事が出来なくなった今、『ネタがない』と訪問を躊躇してしまうMRが続出しているのではないでしょうか?
沢井製薬澤井社長が仰る通り、エビデンスに基づく情報提供しか必要ないのであれば、今いる多くのMRは今後益々淘汰されていくことは間違いありません。
リストラの備えは万全でしょうか? 転職サイトに登録する
今後MRが必要ないとなれば、昨今多くの製薬会社で行われている早期退職(リストラ)は益々加速することが懸念されます。
他業種の中でも製薬会社MRの営業職は特殊です。多くの営業職では売上と情報提供、そしてお得意先からのお金の回収が伴いますが、製薬会社MRは売上と情報提供のみです。つまり得意先で薬は売れることは理解していても、売り上げたお金をどのように回収されているかを理解できていない方が多いのです。
これはいざ会社で早期退職(リストラ)が行われて、転職活動を開始せざるを得なくなった場合、お金を回収することを知らないと『営業ができます』と胸を張って言えません。また製薬会社MRは基本『ルートセールス』です。これも転職活動の際には「営業ができます」と胸を張って言えることではありません。他業種の営業は『飛び込み』も多いため、製薬会社MRの『営業』経験しかない方は他に行っても潰しが効かない事が多いのです。
また製薬会社MRの営業職は他業種の営業職と比べて圧倒的に「直行直帰」や「自由時間」が多く、自由度が高くなっております。これにすっかり慣れてしまっている製薬会社MRは、万が一リストラ(早期退職)によって転職せざるを得なくなった時に苦労することは間違いありません。
いざという時、路頭に迷わない為に今すぐ対策を打つべきです。まずは当ブログでも再三述べてきておりますが、転職サイト・エージェントに登録するべきです。転職サイトに登録することでエージェントから第三者的な意見をもらう事ができます。ご自身の市場価値を知ることも出来ますし、自分からは見えない皆様の潜在能力を知ることも出来ます。またそこで今の自分に足りない部分も教えてもらえますので、いざリストラが発表されたとしても事前に十分備える事ができます。
また転職サイトに登録する際には複数登録されることをお勧めいたします。転職サイトによって、ある業種には強くて、ある業種には弱いという特徴がありますし、様々なエージェントから様々な意見を聞くことで、自分の方向性が見えてくることもありますので、複数サイトに登録されることをおすすめ致します。
しかし製薬会社MRと同じような給与体型の業種はなかなかありません。しかしハイクラスな転職サイトを選べば給料も仕事内容も満足出来るものが見つかるはずです!リクルートが運営する「ハイクラス」転職サイト「キャリアカバー」!ぜひ登録して自分の可能性を聞いてみましょう!↓
その他製薬会社におすすめの転職サイトはこちら↓
今バブリーな製薬会社にお勤めでもリストラ対策は必要!
自分の会社はリストラとは無縁!と思っているMRの方!そんな貴方が一番危険です。早期退職(リストラ)は、業績悪化や市場環境の変化によって突然やって参ります。そんな時に丸腰では時すでに遅しです。現在が安定していても転職サイトに登録しておくことをおすすめ致します。
また安定している今だからこそ、「備え」を怠ってはいけません。環境の変化に備えるためにも自分自身の身の内を固めておく必要があります。そのためにはスキマ時間の活用は欠かせません。私はいつ訪れるリストラ(早期退職)に備えて常に万全の備えをしております。
それは人脈形成であったり、自己学習であったり、アラフォーになって医薬品業界が激変しているこの時代、1分の時間も無駄には出来ません。日々人間性を磨く読書をしたり、資格もいくつか取得致しました。それも自分自身のスキルアップとして、また今後この業界で働き続けるために必要だと思われる資格を取得致しました。それが今となっては大いに生かされております。今後の激変時代を生き抜く製薬会社MRに必要な資格について記事を書いてますので、ご参考にして頂けますと幸いとです↓
また製薬会社MRの求人が少なくなってきている昨今、業界内の人脈は非常に大事です。私も過去4回の転職の内、2回を人脈を得て果たすことが出来ました。人脈形成についての記事も書いてますので、こちらもご参考にして頂けますと幸いです↓
沢井製薬澤井社長『MRはいらなくなる』発言から考えるリストラ対策! まとめ
リストラ(早期退職)の話題が尽きない昨今の医薬品業界ですが、今後この話題が尽きることはしばらくないでしょう。私も実際にリストラの生の現場を目撃致しましたが、これだけ業界内でリストラが行われているのにも関わらず、なんの備えもしていない方が多いというのが私の印象です。
またそんな方に限って自分に自信を持っていることが多く、リストラ候補になっているケースが少なくありません。そんな方は自分の今までの営業スタイルに自信があるため、なんの「備え」もしていないとケースが多く、いざ転職せざるを得なくなった時に、全然内定がもらえない、そして路頭に迷うという方を、私は多く見て参りました。
当ブログではこのような同じお話を繰り返し述べてきてますが、このご時世にも関わらず、あまりにも「備え」を怠っている方が多いので、繰り返し警笛を鳴らせて頂きました。医薬品業界に関わる少しでも多くの製薬会社MRの未来が明るくなることを切に願っております。
コメント