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2020日本イーライリリー早期退職開始!初めてのリストラ内容がエグい!

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製薬会社のリストラ

以前当ブログで取り上げた「日本イーライリリー 」がリストラを断行するのではないか?という記事が2020年9月11日あたりから急激にバズり出しました。

日本イーライリリー 2019年1月からの組織変更はリストラの前兆か?
糖尿病の「インスリン」で有名な製薬会社「日本イーライリリー」の糖尿病・成長ホルモン領域が2019年1月から組織変更を行うようです。その内容が少しエグいものとなっており、リストラの前兆ではないか?と思うほどです。日本イーライリリー社の現状と、業界を取り巻く環境について検証して参ります!

 

これは何かあったな?と思い、SNSやコネクションを駆使して調べた結果、どうやら9月11日(金)に全MRに向けて突然緊急Web招集がかかり、早期退職(リストラ)を断行することが発表されたようです。既に業界紙でもオープンになってます。

 

コロナ禍以降、日本ケミファに始まり、最近では業界最大手の武田薬品もリストラを発表して業界関係者を震撼させたばかりです。

今回突然発表された日本イーライリリーのリストラ概要と、もう医薬品業界全体が「明日は我が身」だということ、そしてコロナ禍でのMRリストラ対策についてもう一度考えて参ります。

2020日本イーライリリーの早期退職(リストラ)の概要

今回日本イーライリリーのリストラ概要を聞いた時、「さすがアメリカ企業はエグいな・・」と思いました。

その「日本イーライリリー」のエグいリストラ概要とは、

 

●対象者:全領域の営業部門

●対象年齢:35歳以上

●募集人数:全営業部門の1割、約155人(MR、課長、支店長含む)

●募集期間:2020年9月末

●退職日:2020年12月末

●条件:50歳から55歳までの応募者は退職金上乗せ。MAX48ヶ月

 

と「寝耳に水」のリリー社員は、募集期間9月末というのは再就職を探すのにはあまりにも短く、早急に決断を迫り、退職は12月という点がエグ過ぎるなという印象です。普通は発表から数ヶ月の猶予を与えますが・・非情すぎるというか・・

 

元々中途採用社員が多い「日本イーライリリー 」ですが、その反面離職率も高いことも業界では有名な話です。しかし早期退職(リストラ)は初めてのことで、生え抜きの社員は戸惑っているのではないでしょうか?

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直近の日本イーライリリーの売上推移と早期退職(リストラ)原因

今回「日本イーライリリー 」が急にリストラを断行する背景には、コロナ禍で2019年現在で会社に在籍するMR1,700人が多すぎるということ、そして主力品のジェネリックの発売があります。

2019年日本での「日本イーライリリー 」の主力品売上は下記の通りです。

単位:億円
品目名 売上 前同比
サインバルタ 611億円 +9.0%
サイラムザ 484億円 +9.3%
フォルテオ 436億円 -1.5%
トラゼンタ 382億円 -1.6%
アリムタ 370億円 +11.3%
トルリシティ 284億円 +33.3%
ジャディアンス 223億円 +30.5%
ストラテラ 155億円 -46.7%

今回のリストラの最大の要因は、最主力のうつ病・疼痛治療薬「サインバルタ」が2021年にジェネリックが発売されることと、すでにバイオシミラーが発売され、実績が低下傾向にある骨粗しょう症治療薬「フォルテオ」の売上減少が原因だと推測されます。

そして売上上位品目だった糖尿病治療薬「トラゼンタ」も2020年に入り、販売元の日本ベーリンガーインゲルハイムとのコ・プロモーションが解消となりました。「ジャディアンス」も製造販売は日本ベーリンガーです。

 

また糖尿病治療薬GLP-1作動薬の「トルリシティ」も伸び盛りですが、今後GLP-1の経口剤がライバルメーカーのノボノルディスク ファーマから発売されます。

 

これが出てくる事によって、糖尿病市場も大きく変化すると推測され「トルリシティ」はおろか成長著しいSGLT2阻害剤「ジャディアンス」の売り上げにも影響が出てくるでしょう。

 

コロナ禍で今まで以上にMRが不要となったことと、今後「サインバルタ」ジェネリックの発売や糖尿病治療薬の市場の変化などで売上減少は確実なものとなり、会社の体力があるうちにと決断されたと考えられます。

 

残念ながら募集期間までのスパンが短い「日本イーライリリー 」の場合、もう「リストラ要員」のピックアップは終わっているでしょう。企業が早期退職(リストラ)を行う時は、その決断は並大抵のものでは有りません。

会社も皆さんの雇用と家族を守りたいという思いはあるはずです。しかし決断を下した以上、会社は容赦ない「首切り」を断行致します。「自分は絶対に大丈夫!」と甘く見ていてはいけません。

 

あまりにも募集までのスパンが短い日本イーライリリー の場合、早期退職という名には程遠い「指名解雇」であることは間違い有りません。

 

私は実際にリストラの生現場を体験致しました。私は1・2回の面接で終わりましたが、残念ながら「リストラ要員」に入ってしまった方は「辞めます」と言わない限り、永遠と面接が続きます。

 

そしてリストラ断行時の会社の雰囲気は殺伐としてます。そのリストラ生現場体験談と「リストラ要員の選別」についての実体験レポートはこちら↓

【MR・MSが参考になる】リストラ体験談!製薬会社での面接現場と会社の雰囲気を語る!
製薬会社MRの実際のリストラ現場とは?4回の転職とリストラの生現場を経験した私が、実際の面接内容とその時の会社の雰囲気について体験談をご紹介致します。

 

世界を代表する製薬会社「日本イーライリリー」のリストラはもはや対岸の火事では有りません。製薬会社にお勤めの方なら今後誰しもが「明日は我が身」でしょう。

今後どの製薬会社でも早期退職(リストラ)は有り得る!

日本ケミファに続き、日本を代表する製薬会社である「武田薬品」、そして「日本イーライリリー 」とコロナ禍で雇用不安の中、製薬会社のリストラが立て続けに起こっております。

おそらく「日本イーライリリー 」の社員の方は「今までうちはリストラをやったこともないし、パイプラインも豊富なので大丈夫!」と思っていたことでしょう。

 

しかしコロナ禍以前に、製薬業界では薬価改定抜本改革やジェネリック国策化80%、地域フォーミュラリーの浸透などで、先発品企業を取り巻く環境は日々厳しいものとなってきております。

 

「うちは社員に優しい会社なので大丈夫!」などと終身雇用を守ってくれるなどと悠長に考えているMRがいたとすれば、今すぐにその考えを改めるべきです。

今はどの製薬会社も主力品のジェネリック発売により陥落の危機に瀕しており、「日本イーライリリー 」のように突然リストラを断行する可能性は高まっていると言えます。

 

しかも日本イーライリリーはオンコロジー部隊もリストラ対象となってます。2020年6月のノバルティスファーマのオンコロジー部門のリストラと言い、オンコロジーと言えども安泰の時代では有りません。

 

コロナ禍で様々なものが顕在化してしまい、医療機関の訪問規制でMRが行き場を失う中「MR不要論」も取り沙汰されており、どの会社も「給料も高いMRがこんなにもいらないでしょ」という議論になっております。

もうどの製薬会社でも「リストラを断行する可能性は高い」と言っても良いでしょう。そしてその時にはすでに辞めて欲しい人「リストラ要員」は決まってしまっております。

 

ではその時に「リストラ要員」になってしまい「肩叩き」されないためにはどうすれば良いのでしょうか?

 

当ブログでは再三、リストラされないための対策を論じて参りましたが、コロナ禍で「リストラ要員」にならないたための対策を、私の体験談から下記にご紹介致します。

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コロナ禍でリストラ要員にならないための対策①:デジタル・リモートを極める!

コロナ禍で医療機関への訪問規制が続き中、MRの働き方も大きく変化致しました。アポなしで医局への待ち伏せ禁止や、対面式でのディテールを回避する動きが高まりました。

 

その中で台頭してきたのが「デジタル」や「リモート」による面会やWeb講演会の実施です。

コロナ禍で医療機関への訪問を吉としない風潮がある今、MRを評価する指標としては「デジタル」や「リモート」の実施回数や工夫しか評価するものが有りません。

 

となるとコロナ禍での「リストラ要員の指標」は「デジタル」や「リモート」をキチンと使いこなしているか?ということだけが指標となります。

 

デジタルはコロナ禍以前から製薬会社各社で取り入れ始めてましたが、私が実際にリストラ体験をした時にはすでに「デジタルを使いこなせているか?」が「リストラ要員の指標」となっておりました。

コロナ禍での「リストラ要員」の筆頭は「デジタル・リモートを使いこなせていない人」「デジタル・リモートを受け入れがたく、未だに足で稼ぐことを吉としている人」です。今すぐデジタルとリモートを極めましょう。

 

デジタルとリモートを使いこなす術については記事を書いてますので、ぜひこちらを参考にして頂けますと幸いです。

製薬会社MRの効果的なデジタルコンテンツ活用方法とは?
新型コロナウイルス感染拡大により全国的に在宅勤務(テレワーク)が推奨されている製薬業界。デジタルコンテンツを活用して医師や薬剤師に情報提供しているはず。しかし開封率やクリック率に苦慮しているMRの皆さんは多いとお察し致します。そこで開封率やクリック率を上げる秘訣をご紹介致します。
【MRアフターコロナ】リモートディテール実体験で分かったオンライン面談のメリットデメリット!
アフターコロナで今後のMRの活動の主流となるかもしれない「オンライン面談」賛否両論ありますが、実際にリモートディテールしてみたメリットとデメリットを考えてみました!

コロナ禍でリストラ要員にならないための対策②:自粛を鵜呑みにしないMR活動をしているか?

新型コロナウイルスで医療機関の訪問自粛が全国的に始まり出したのが2020年2月頃ですが、その時からこの記事を書いている今まで一度も医療機関を訪問したことがないMRがいるという話を聞き、大変驚きました。

 

医療機関もしくは製薬会社各社でも「訪問自粛」を謳っているところは未だに少なく有りません。

しかし「自粛」を鵜呑みにし過ぎて何もしないのであれば、それこそ「MR不要」です。「自粛中」でも上記にご紹介した「デジタル」や「リモート」を駆使して、様々な手段でアプローチをしているMRは沢山おります。

 

会社はこの「自粛期間中のMR活動」を必ず監視しております。「いやいや医療機関は訪問禁止、かつ会社も訪問自粛ですから、何も出来ませんよ〜」と主張する方は、コロナ禍で「リストラ候補筆頭」と言っても良いでしょう。

 

医療関係者から「コロナ禍でもMRは絶対に必要です」と言われるくらいの存在でないと、それこそ「リストラ要員」です。

確かにコロナ禍で周りの同僚とのコミュニケーションが以前より少なくなっているのは事実ですが「デキる方はコロナ禍でどんな活動をしているのか?」を常に確認するようにしておくと良いでしょう。

コロナ禍でリストラ要員にならないための対策③:転職サイトに複数登録する

コロナ禍でも製薬業界は給料が減るわけでもなく、福利厚生も手厚いというのが現状です。他業種に比べてまだまだ安泰とも言える製薬業界には長く勤めていたい!というのが誰しもの本音でしょう。

 

しかしリストラ(早期退職)をきっかけに新たなキャリアを築くというのも一つの手です。

 

日本イーライリリーのリストラ(早期退職)も応募した人に対しては他社同様に「早期退職支援プログラム」なる転職支援を行うでしょう。

 

これはリストラを断行した会社が今まで頑張ってくれた「恩義」として再就職支援をするという建前と、外部から見た時に「冷たい会社」だと思われないように「見栄え」を良くしているだけです。

 

「早期退職支援プログラム」に頼り切って自ら何も転職活動をしないのは大変危険です。

当ブログでは再三「再就職支援」に頼るべきではない、と申し上げて参りました。それはリストラの生現場を目撃した私が実際に「再就職支援」だけに頼った人のほとんどが、思い通りの転職が出来なかったという現実から申し上げております。

 

だいたいどこの会社も「再就職支援」を第三者機関に依頼しております。会社も去るもの追わずですし、そもそも自社ではなく第三者機関に委託している時点で、全く親身では有りません(人にもよりますが)

 

ならば自分自身のキャリアと将来は自分で決めるべきだし、自分自身で動くべきです。ということは自分自身で複数の転職サイトに登録して第三者の意見と提案をしっかり聞くべきです。

このご時世転職サイトに登録していない、という人はもう少ないかもしれませんが、少なくても1社だけではなく、複数社登録して第三者から見た自分自身の「市場価値」を把握しておくのが良いかと思います。

 

「転職サイト」に登録するということは、いざという時のリストラ対策以外にも早期からご自身の可能性に気づくことが出来る絶好の機会でも有ります。

 

ただ「どの転職サイトに登録すれば良いのかわからない・・」という方のために、製薬会社MR向けの転職サイトを下記に簡潔にご紹介致します。複数社登録することをおすすめ致します。

 

●製薬会社の求人が割と多いのが「リクナビNEXT」

リクナビNEXTの登録サイトはこちら

●外資系の求人が多いのが「JACリクルートメント

JACリクルートメントの登録サイトはこちら 

●自分の市場価値を見出すことが出来るのが「ミイダス

ミイダスの市場価値診断サイトはこちら 

●MRの給与体系を変えたくないハイクラスな求人が多い「リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトーの登録サイトはこちら 

製薬会社MR向けの転職サイト・転職エージェントについて、詳しくはこちらの記事で紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!↓↓

【コロナ禍】MRの転職におすすめのエージェントやサイトは?転職歴4回の私が厳選するおすすめ8選!
2018年から始まった薬価制度抜本改革とコロナ禍の影響で製薬会社でのリストラは今後加速度的に増えていくことが予測されます。コロナ禍でやりがいを失ったMRの中には「転職」を考えている方も少なくありません。そこで転職歴4回の私がMRの皆さんにおすすめする「転職サイト・エージェント」をご紹介致します。

 

また薬剤師MRの方は、リストラを契機に調剤薬局薬剤師への道へ進み、コロナ禍でMRよりも遥かにやりがいを感じている方もおられます。

 

そんな二人の元MRの薬剤師の先生にインタビューを行ってます。同時に薬剤師MR向けの転職サイトもご紹介しておりますので、こちらも参考にして頂けますと幸いです。

MRから薬剤師への転職の実際!MR→薬局薬剤師へ転職した方に年収・やりがいをインタビュー!
製薬会社の全MRのうち5,000人強存在する薬剤師MR。早期退職(リストラ)を機会に調剤薬局薬剤師への転職を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしいきなり調剤経験がないのに転職はどうなのか・・?などなど実際にMRから調剤薬局薬剤師へ転職したお二人の先生にインタビューしてみました!

 

日本イーライリリー 社員の方はこれから面接が始まることでしょう。その時に自分が「リストラ要員」だと気がついても既に時遅しです。今すぐに転職サイトに登録して、自分の市場価値を知り情報収集を急ぐべきです。

2020日本イーライリリー早期退職開始!初めてのリストラ内容がエグい! まとめ

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武田薬品に続き、今までリストラを断行したことがなかった「日本イーライリリー 」でもついにリストラが断行されるようです。しかも突然にです。

 

「うちの会社はどんな苦境にでもリストラを断行したことがないので安泰♪」などと呑気なことを言っている時代ではなくなりました。皆さんの会社は今までそんな風潮ではなかったでしょうか?

しかし今、製薬会社に勤める人は全員が「リストラの危機」に瀕していると言っても過言では有りません。リストラされないためにも上記でご紹介した「リストラ要員にならないための対策」は最低限行いましょう。

 

まだマインドチェンジ出来ていない方も、武田薬品と日本イーライリリー のリストラ断行を自分ごとと捉え、マインドチェンジする絶好の機会と考えて頂ければ幸いです。

 

また翌年に最主力製品のジェネリック発売が控えているなど、会社がリストラを行う予兆は必ずあるはずです(最主力品に近い将来ジェネリックが発売されるが、それに続く新薬がない会社がリストラを行う可能性大です)その予兆を汲み取る感度を高めましょう。

コメント

  1. ミルー より:

    今はリストラの嵐なんですね。私も今年の頭にサノフィをやめ、4月から役所で生活保護者への支援活動の仕事をやっていましたがメンタル面を崩し、8月に退社後、現在無職で就職活動中ですが、本当に仕事がありません。ですので少しでも製薬会社に残りたい場合は上記活動をすべきと考えます。早期退職で辞められる方は真剣に考えたほうが良いと思います。

    • ケル ケル より:

      ミルー様、コメントありがとうございます。コロナ禍で生活保護者への支援活動、大変なご苦労だったとお察し致します。お話を伺う限り、如何に製薬業界が恵まれていることが伝わって参ります。私もリストラでは相当嫌な思いを致しましたので、少しでも皆様に幸せになったもらいたいと願い、体験ブログを綴っております。皆様の健康とご多幸を祈念致します。

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