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BMS・セルジーン早期退職発表からスペシャリティ・オンコロジーMRのリストラを考える

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「BMS・セルジーンが早期退職を発表」という記事が医薬品業界誌のミクスに掲載となりました。

BMSとセルジーンの両社 MRなどに希望退職プログラム実施へ 退職日は6月30日 | ニュース | ミクスOnline

 

想定してはおりましたが、恐れていたことが現実となってしまいましたね。

 

以前スペシャリティ専任MRでも今後は早期退職(リストラ)の可能性がある、スペシャリティやオンコロジーの経験があるからと言って安泰ではない、という記事を書かせて頂きました↓↓

ヤンセン「ポジションクローズ」から考える。スペシャリティ・オンコロジー専任MRでもリストラの可能性が!
2022年以降もパイプライン豊富な外資系製薬会社のリストラが相次いでます。2022年11月にはヤンセンから「ポジションクローズ」が発表。将来性があると言われている会社でもリストラが起こる時代、今何をするべきかを再考します。

 

某外資系メーカーのオンコロジー部門でも早期退職(リストラ)が発表されておりますが、もはやスペシャリティやオンコロジー専任MRだからと言ってあぐらをかいていられる時代ではなくなったことを象徴しております。

セルジーンの早期退職(リストラ)ニュースから見る「スペシャリティ・オンコロジーの経験は今後も必要なのか?必要な対策は?」について考えて参ります。

BMS・セルジーン 早期退職(リストラ)の内容

2019年1月にアメリカに本社を置く「ブリストルマイヤーズスクイブ(以下BMS)」が「セルジーン」を買収する事を発表致しました。

 

この買収はBMSが開発中の乾癬治療薬と同様の薬剤を保有するセルジーンの「オテズラ」を売却することで成立致しました(2019年11月にアステラス・アムジェンに売却されたことが発表)

そのセルジーンの乾癬治療薬「オテズラ」専任MRは約130名いると言われており、この「専任MRのリストラが行われるのではないか?」と囁かれておりました(最終的には専任MRも商品とともにアステラス・アムジェンへ移籍)

 

今回発表されたBMSとセルジーンの早期退職の対象は、日本法人の管理職と一般職、MRなどが対象で、勤続3年以下を除く35歳以上の社員が対象。募集期間は4月15日〜5月8日で退職日は6月末のようです。

新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関への訪問を自粛しているMRはただでさえモチベーションが低下している中で、さらに今回の早期退職(リストラ)の発表。期間もGWを挟むだけに社員のモチベーションは下がる一方だとお察し致します。

スペシャリティ・オンコロジー経験MRの現状

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MR目線から見て、オンコロジーやスペシャリティ品目で将来有望だった「セルジーン」が自社よりも巨大な製薬会社に買収、オンコロジーやスペシャリティの経験が豊富でも早期退職(リストラ)の憂き目にあう。

気がついたら転職するにも出来ずに路頭に迷ってしまう、そんなことが今在籍している製薬会社でいつ起こってもおかしくないのが、今の医薬品業界を取り巻く環境です。

 

現在私の周りでも何人かオンコロジー経験者がおりますが、実際転職サイト・エージェントに登録しても「オンコロジー経験あり」だからといって求人が豊富にくるかといえばそうではないと仰ってました。

 

それは近年オンコロジー製品を持っている製薬会社の多くが早期退職(リストラ)を実施して「オンコロジー製品経験者」が市場にダブついているからです。

また最近は割と若い年齢を対象に早期退職(リストラ)を行う傾向にあります。2019年にリストラを実施したMSDなんかは30歳以上の社員が対象で、オンコロジー領域のMRも対象になっておりました。

 

数少ない中途採用の求人を巡っては、やはり年齢の若い方から埋まっていきますので、40歳を超えたあたりからは「オンコロジー経験者」とはいえ、「次がある」とは言えない雇用状況が今の医薬品業界です。

 

スペシャリティ領域担当MRもオンコロジー同様です。MR自体の求人が極端に少なくなって来ている今、領域の経験があるからといって「将来安泰」では決してありません。

 

ではスペシャリティ・オンコロジー領域のMRは今後、早期退職(リストラ)で路頭に迷わないために、何をすれば良いのでしょうか?

今すぐするべき対策その①:他部署への異動届を出す

今後経験領域はどうであれ、製薬業界で働き続けるためには「製薬業界での幅広いキャリア」が必要です。転職歴4回の私がそう言い切るには理由があります。

プロフィールでもご紹介しておりますが、私は医薬品卸MSと内資MR、外資MR、外資の営業支援部署2箇所を経験致しました。

 

今でもいくつかの転職サイトや転職エージェントに登録しておりますが、製薬会社本社でのキャリアがあるお陰で今でも多くのオファーを頂きます。

 

一方40歳を過ぎてMRの経験しかない方のお話を伺うも、転職サイトや転職エージェント複数社に登録しても求人はほとんど回ってこないと言います。あっても年収ダウンがほとんどだそうです。

 

一昔前までは「MR認定証」があるだけでどこでも転職が可能でした。しかし今は数少ない求人を巡って何百倍という求人倍率が発生しております。そこで勝ち上がることが出来るのは製薬会社でのキャリアの幅が広い方です。

いくらスペシャリティやオンコロジーの経験や、大学病院やオピニオンリーダーの担当経験があるからといって、ただそれだけは採用にならないのには今の厳しい時代に理由があります。

 

MRの経験しかない方は市場環境の変化が激しい今の時代、環境の変化に順応出来ないと見做されてしまい、採用する側としては製薬会社の中でも幅広いキャリアを経験していて、苦境を乗り越えてくれる方を重宝するのです。

 

そのためにMRの経験しかない方は、会社に異動希望届があるのなら、今すぐ異動希望届を出してキャリアの幅を築くべきです。それが今後製薬会社で働き続ける一つの希望であり道筋でもあります。

今すぐするべき対策その②:転職サイト・エージェントへの登録がまだの方は今すぐするべき!

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環境が日々変化する現在の医薬品業界。今は安泰でもご自身の製薬会社の将来を悲観してしまうMRの方は少なくありません。

そこで今すぐ転職する気がなくても、転職サイトや転職エージェントに登録されているMRの方も今では多くなりました。

 

それでもまだ「うちの会社は大丈夫」「俺は成果を残してきたので大丈夫」と言って転職サイトや転職エージェントに登録していないという方は、自殺行為と言っても過言ではありません。

私も4社目の会社でそれなりの前兆はあったものの、ある日突然会社からリストラが発表になりました。

 

私はその時には早期退職には応募しませんでしたが、肩叩きされた方の中には転職サイトや転職エージェントに事前登録していなかった方の大半は、退職後も仕事が決まっていない方が大半でした。

 

そんな悲惨な姿を直に見てきた私だからこそ、事前のリストラ対策を強く提唱するのです。

 

当ブログでも再三申し上げておりますが、転職サイトや転職エージェントに登録する理由として、

 

①いざという時にすぐに転職活動に移行出来る

②今の自分の市場価値を把握することが出来る

③製薬会社以外の新たな可能性を見つけることが出来る

④今の自分の足りないことを今のうちに気付くこと出来、早めの対策を打つことが出来る

 

などのメリットもあります。では多数ある転職サイトの中で「一体どの転職サイトに登録すれば良いのだろうか?」と思われるかもしれません。

そこで簡潔に皆さまのニーズに応じた転職サイト・転職エージェントを下記にご紹介致します。

 

●製薬会社の求人が割と多いのが「リクナビNEXT

リクナビNEXTの登録サイトはこちら

 

●外資系の求人が多いのが「JACリクルートメント

JACリクルートメントの登録サイトはこちら 

 

●自分の市場価値を見出すことが出来るのが「ミイダス

ミイダスの市場価値診断サイトはこちら 

 

●MRの給与体系を変えたくないハイクラスな求人が多い「リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトの登録サイトはこちら 

 

製薬会社MR向けの転職サイト・転職エージェントについて、詳しくはこちらの記事で紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!↓↓

【コロナ禍】MRの転職におすすめのエージェントやサイトは?転職歴4回の私が厳選するおすすめ8選!
2018年から始まった薬価制度抜本改革とコロナ禍の影響で製薬会社でのリストラは今後加速度的に増えていくことが予測されます。コロナ禍でやりがいを失ったMRの中には「転職」を考えている方も少なくありません。そこで転職歴4回の私がMRの皆さんにおすすめする「転職サイト・エージェント」をご紹介致します。

 

ぜひご自身の身を守るためにも、まだ転職サイト・転職エージェントに登録されていない方は必ず登録されることをおすすめ致します!

BMS・セルジーン早期退職発表からスペシャリティ・オンコロジーMRのリストラを考える まとめ

当ブログでは再三に渡り「今後MRだけの経験では安泰ではない」と申し上げて参りました。その中でもスペシャリティやオンコロジーの経験者はプライマリー領域だけの経験MRと比べて、まだマシかなとも述べて参りました。

しかしこの1年だけを見ても多くの製薬会社でリストラが行われ、もはやスペシャリティやオンコロジー経験者と言えども「雇用は約束」される時代は終わろうとしております。

 

まさに今回のBMS・セルジーンの早期退職(リストラ)はそれを物語っていると言えます。今新型コロナウイルスの感染拡大によって全国各地のMRが在宅勤務(テレワーク)を余儀なくされていると存じます。

 

まさに今この時にご自身のキャリアを見直す良い機会ではないでしょうか。将来路頭に迷わないためにも今すぐ出来る対策を講じましょう!

コメント

  1. 隠密同心 より:

    私はサノフィの元社員で前回の早期で退職しました。今回のコロナによりリストラがさらに加速しなければいいですね。おかげさまで私は実家のある県の区役所で働くことになりました。

    • ケル ケル より:

      隠密同心様、コメントありがとうございます。地元での再就職おめでとうございます! 毎年の薬価改定に続き、追い討ちをかけるように新型コロナ、そしてMR不要論が再燃、と市場環境は厳しくなるばかりです。私も含めてキャリアを再考しなければいけない時期かと思います。

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