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日本ベーリンガーがプライマリーMR募集!リストラを断行した会社の現在は?

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私の転職体験記

日本ベーリンガーインゲルハイムが現在プライマリー領域のMRを中途募集しております。日本ベーリンガーの中途採用の募集といえば、最近「オンコロジー領域MR」が未経験者を募集したことが話題となりました。記事も書いております↓

日本ベーリンガーがオンコロジーMRの募集を開始!プライマリー領域担当者は挑戦するべき!
日本ベーリンガーがオンコロジー領域のMRを募集しております。しかも未経験者でも応募が可能です。2018年6月に大規模なリストラを行った日本ベーリンガーインゲルハイム。リストラとオンコロジーMR募集について考えてみます。

日本ベーリンガーといえば、2018年5月に大規模なリストラ(早期退職)を断行したことで話題となった外資系製薬会社です。そのリストラを断行した会社でプライマリーとオンコロジーの両方でMRを募集している?これは一体どういうことなのか?考えて参ります。

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「最後の楽園」日本ベーリンガーインゲルハイム(株)とは?

最近まで日本ベーリンガーは業界のMRの間では「最後の楽園」と呼ばれておりました。実際に中途入社した社員が入社式で社長より「ようこそ最後の楽園へ!」と言っていたそうです。なぜ「最後の楽園」と呼ばれていたのでしょうか?

 

それは日本ベーリンガーが当時ある程度パイプラインが豊富で、給料もそこそこ良く、売っている薬も良い、そしてその薬はほとんどがコ・プロモーション売っている、つまり製品力が高く、他社と一緒に売っているので、MRの実力がなくても製品力と他社の力で売れてしまう、これが「最後の楽園」と言われていた由縁です。

 

その日本ベーリンガーの売り上げ上位品目を見てみます。2017年度主力品の売上は下記の通りです。

 

●トラゼンタ(DPP-4阻害剤):406億円(前年比5.5%増)

●ジャディアンス(SGLT2阻害剤):110億円(前年比166.9%増)

●プラザキサ(直接トロンビン阻害剤):259億円(前年比9.0%減)

●スピオルト(COPD治療配合剤):41億円(前年比371.0%増)

●ミカルディスファミリー:(胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー):730億円(前年比32.7%減)

●ジオトリフ(肺がん治療薬):101億円(前年比16.3%)

●オフェブ(特発性肺線維症(IPF)治療薬):161億円(前年比78.7%増)

 

製品的にレッドオーシャン(競合が激しい分野)の薬剤が多いですが、各薬剤製品特徴があるのとエビデンスが豊富だということもあり、差別化しやすく、どの薬剤も売り上げを伸ばしているという状況です。その中でも長年日本ベーリンガーを支えていたのが、高血圧治療薬の「ミカルディス」ですが、2017年6月にジェネリックが発売されると同時に、同社の状況が一変致します。

2018年5月のリストラ(早期退職)には大きな波紋が!

ミカルディスのジェネリック発売が日本ベーリンガーにとって大きな転換期となります。「最後の楽園」の崩壊です。会社の売り上げの約50%を占めていた薬剤にジェネリックが発売され、ジェネリックの変更率は国策化もあり80%近くにまで達しているとのことです。

 

つまりピーク時に1,100億円近くあった薬剤が220億円まで現象してしまうことになります。いくら製品力のある薬剤を揃えているとはいえ、この880億円をカバーできるのは至難の技です。今後のパイプラインが機弱な日本ベーリンガーとして大規模リストラに踏切らざるを得ない状況になったのです。

 

昨今多くの製薬会社でリストラ(早期退職)を断行しておりますが、日本ベーリンガーのリストラが波紋を呼んだのはその条件です。一部の部署を除く「入社1年以上30歳以上の社員」がリストラ(早期退職)の対象となり、400人近くが退職に追い込まれたことが業界を騒がせました。

 

最近行われた他の製薬会社のリストラ(早期退職)条件を見てみますと、大概「45歳以上の入社5年以上の社員」となっておりますので、いかに日本ベーリンガーのリストラの条件が厳しかったのが、お分かりいただけると思います。

日本ベーリンガーの将来性は?パイプラインを見てみる

では日本ベーリンガーの将来性はどうなのでしょうか?日本製薬工業協会の開発中の新薬一覧から見てみましょう。

加盟各社のパイプライン情報 | 加盟会社 非財務情報の開示一覧 | 日本製薬工業協会
日本製薬工業協会の加盟各社のパイプライン情報ページです。

すでに発売済みの薬剤「プラザキサ」「ジャディアンス」「オフェブ」の適応追加のみとなっております。これでけ見ると将来性は絶望的です。しかしオンコロジー領域MR募集の記事にも書きましたが、日本ベーリンガーは非上場企業です。パイプラインをオープンにする必要がありません。

 

実際にパイプラインにはない「乾癬」の適応の薬剤に関する情報がプレスリリースされております↓

https://www.boehringer-ingelheim.jp/press-release/20190312_01

日本製薬工業協会の開発中の新薬一覧からは日本ベーリンガーの将来性は読み取れませんが、当面は厳しい時代が続くと思われます。

プライマリー・オンコロジー募集はリストラの影響か?

2018年5月に大規模なリストラ(早期退職)にて400人近い社員が退職した日本ベーリンガー。また近い将来のパイプラインもないのに、なぜプライマリー領域とオンコロジー領域のMRを中途募集しているのでしょうか?大いに疑問ですよね。

 

実はリストラ(早期退職)を行った会社は、リストラ実施後にも会社にとって大きな打撃があります。それは残された社員のモチベーションが大きく低下して、優秀な社員ほど転職活動をして、転職していってしまうのです。日本ベーリンガーの場合もリストラの条件が厳しすぎたせいで、多くの若くて優秀な社員が会社を去ってしまい、リストラ後も若くて優秀な将来を担うべき社員が次々と転職していってしまっていると聞いております。

 

これは日本ベーリンガーに限った話ではなく、どの製薬会社もリストラ(早期退職)を行うと、必ずこのような連鎖反応がおきます。本来辞めてほしくない若くて優秀な社員が辞めてしまって、辞めて欲しかった行き場のない、40代50代のプロパー世代の時代の変化に対応できない社員が残ってしまっているのです。

 

今回の日本ベーリンガーのプライマリー領域とオンコロジー領域MRの中途募集は、まさにリストラの状況を受けて、エース級の社員が転職してしまったことによる募集とお察し致します。しかし非上場企業で未知の将来性を秘めた日本ベーリンガーにもまだ少なからず遠い未来の将来性は残っていると感じます。

給与・福利厚生・手当は業界最高水準!

そんな状況の日本ベーリンガーは、給与や福利厚生・手当等が業界最高水準と言われております。これも「最後の楽園」と言われているゆえんでもあります。特に福利厚生については医療費補助制度や家族分のインフルエンザワクチン代残額補助、健康診断料金の妻の分も全額負担など手厚いと聞いております。

 

また業績給(ボーナス)も100%実績とのことですので、数字がもろ給与に反映される外資系ならではの市場実績主義となっております。現在中堅内資メーカーでのリストラが断行されておりますが、今後のステップアップを考えて内資系の製薬会社MRの方は、日本ベーリンガーでキャリアアップを目指すのも良いかと思います。

日本ベーリンガーがプライマリー領域MR募集中!リストラを断行した会社の現在は? まとめ

大規模なリストラ(早期退職)で多くの若くて優秀な将来を担う多くの社員が転職してしまった日本ベーリンガー。その影響なのか?現在プライマリーとオンコロジー領域のMRを募集しております。しかもオンコロジーは最近では珍しく、オンコロジー未経験者も可としております。これは今後オンコロジーのMRを目指す方にとっては大きなチャンスかと思います。プライマリー領域の若いMRの方は、この機会にぜひチャレンジしてほしいと思います。

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また日本ベーリンガーはプライマリー領域のMRも募集しておりますが、今後のパイプラインとして「乾癬」のバイオ医薬品も治験が進んでおり、今後業界の流れでもあります「スペシャリティ」への転換を図っていく可能性もあります。将来性は未知ではありますが、特に国内中堅メーカーにお勤めの若いMRの方は、チャレンジする意義はあると思います。

 

ただ転職は慎重にされることをおすすめ致します。自身のご家庭の事情や勤務地を離れられない事情などがあると思います。転職するにあたってのメリット・デメリットについて記事に書いてますので、決断の際にお役立て頂ければ幸いです↓

転職歴4回の私が思う、転職のメリット・デメリットとは?
製薬業界での転職のメリット・デメリットとは?業界転職歴4回の私が感じたことをご紹介致します。

現在成長著しい製薬会社でも、昨今の医療業界を取り巻く環境は厳しさをましており、どの製薬会社でもいつリストラ(早期退職)が行われても起こしくない状況となっております。もう会社は個人を守ってくれない時代となり、自分の身は自分で守っていくしかありません。転職する勇気も並大抵のものではありませんが、特に国内中堅メーカーにお勤めの若いMRの方は勇気を持って決断する時ではないでしょうか。

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