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2019バイエル薬品がリストラ(早期退職)断行!予感は的中した!

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リストラ体験談と対策

バイエル薬品が早期退職(リストラ)を行うとの記事が業界紙RISFAXで発表されました。

RISFAX | 医薬経済社

バイエル薬品の日本での早期退職(リストラ)の可能性については、2018年に世界的に大規模リストラを断行した背景から、いつか近い将来必ず日本でも断行する日が来ると、ブログで述べておりましたが、今回まさにその予感が的中した形となりました。過去の記事はこちら↓↓

2018 独バイエル 大規模リストラ発表! 日本のバイエル薬品はどうなる? 
独バイエルから発表になった大規模な人員削減。その数は1万2000人!果たして日本のバイエル薬品に与える影響は?今後のパイプラインからみる将来性や今後の対策について考えてみました!

上記のブログでもいざ来る日に備えて、対策を講じるように警笛を鳴らしておりましたが、この発表でより危機感を覚えた方は少なからずいらっしゃるかと思います。そこで今回はバイエル薬品の早期退職(リストラ)の発表から今後起こり得る、さらなる製薬会社各社のリストラ(早期退職)と対策について改めて検証して参ります。

2019バイエル薬品の早期退職(リストラ)の中身とは?

2019年8月末にバイエル薬品社員に通知した早期退職の内容は、「医療用医薬品部門の社員を対象に、160人の早期希望退職者を募集」するというもので、対象は主に営業職で、メディカルインフォメーション(MI)、メディカルサイエンスリエゾン(MSL)も含まれるというものです。

募集要件は9月第1週目の金曜日に社員に説明があるようですので、判明次第こちらに追加記載致しますが、50歳以上でMRの経験しかない方は気が気でないとお察し致します。

2019年10月の消費税増税に伴う薬価改定が、更にリストラを加速させる!

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今回バイエル薬品がリストラに踏み切った一番の要因は、高脂血症治療薬「ゼチーア」に2019年12月ジェネリックが発売されることが一番の要因かと思います。またゼチーア以上の主力品で抗凝固薬「イグザレルト」が2018年に731億円(前同比2.2%増)と伸びてはいるものの、2018年4月の薬価改定時に新薬創出加算の対象から外れたことで薬価がダウン。売り上げもほぼピークに達していることと、加算対象から外れたことで今後も薬価が持続的にダウンすることが予想され、今回のリストラに進展したと思われます。

これはバイエル薬品に限った話ではありません。2019年10月の薬価改定は増税分の上乗せのみの改定だったはずがいつの間にか市場実勢価に基づく従来通りの薬価改定となったことから、本来2%増税分の上乗せを加味した1.85%分のみが値上がりするはずだった薬が、業界平均で2.4%薬価が下がる結果となりました。

 

更に半年後の2020年4月にも再び薬価改定があり、2年に1度だった薬価改定が毎年改定になる可能性すらあると言われております。今後新薬が出ない長期収載品や地域フォーミュラリーの影響を受けそうな生活習慣病の薬剤が中心の製薬会社は苦境に立たされることが予測されます。もはや対岸の火事ではなく、製薬会社MRの方は自分ごととして捉えた方が良いでしょう。

1度リストラを行った会社は2度目3度目が必ずやってくる!

そして1度あることは2度目3度目が必ず起こるのが早期退職(リストラ)の怖さです。今回のバイエル薬品は初めてのリストラ断行になりますが、外資系ではサノフィやMSD、ノバルティスファーマなどは過去に何度もリストラを断行しております。

これから早期退職(リストラ)を断行するかもしれない会社以外にも、過去にリストラを行ったことのある製薬会社でも今後の医薬品業界の流れを鑑みても再びリストラを行う可能性はかなり高まっていると見ても間違いないでしょう。

 

過去のブログにも記載致しましたが、バイエル薬品のパイプラインは決して極貧という訳ではありません。最近リストラを行っている製薬会社を見てみると、パイプラインの多い少ないに関わらずリストラを断行している傾向があります。これも昨今の業界を取り巻く環境の変化、医療機関の訪問規制強化やジェネリック国策化など、今まで以上にMRが必要とされなったからだと推測致します。パイプラインが豊富だからと言って安心してはいられない時代となりました。

「何も対策をしてません」はもはや手遅れ!

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過去行く度にわたって来るべくリストラに備えて対策を講じましょう!と記載させて頂きました。私は過去4回の転職歴と5社の勤務歴がありますが、その中で実際のリストラの生の現場を経験致しました。そんな緊迫した現場を経験している最中、「このまま無防備でいるのは危険」と感じ、様々な資格を取得することや、スキルアップをすることで他社に転職しても潰しが効く備えを実行して参りました。そのことについてもブログで述べて参りました↓↓

製薬会社MRに今後必要な資格とは?パート1
いざリストラが発表された時に、「MR認定証」しかなかった…そんな方を多くお見かけして参りました。そこで最近は何か資格をと資格を取得する方が増えてきておりますが、製薬会社MRが転職するにあたりポータブルスキルとして活用出来る資格をご紹介!
製薬会社MRに今後必要な資格とは?パート2
製薬会社大手から次々とリストラが発表される昨今、製薬各社にお勤めの方、MRの方は自分磨きをしておりますか?いざリストラが発表された時のために「持っていても良かった!」「今すぐ取得するべき資格は?」について、私の経験からご紹介!

今まで私が見てきた中で、突然リストラを断行した会社のMRで「この日のために対策を講じていました」という方はほんの一部の方だけで、特に50歳以上のMRの経験しかない方は、事実上の退職勧告を受けて路頭に迷うケースがほとんどです。

実際のリストラの現場は思っているほど壮絶です。リストラを甘く見てはいけません。特に「自分は実績を上げているので大丈夫!」「自分は若いのでリストラ対象にはならない!」とあぐらを変えている方ほど危険です。実際のリストラの生の現場についてのブログ記事はこちら↓↓

【MR・MSが参考になる】リストラ体験談!製薬会社での面接現場と会社の雰囲気を語る!
製薬会社MRの実際のリストラ現場とは?4回の転職とリストラの生現場を経験した私が、実際の面接内容とその時の会社の雰囲気について体験談をご紹介致します。

何度も申し上げておりますが、今まだ会社がリストラを断行していない方こそ、ハッ!と気が付いた今こそ、行動を起こすチャンスでもあります。リストラへの備えについてもブログで記事を書いてますので、ぜひこちらを参考にしてください!

2018年製薬業界を振り返る!2019年早速始めるリストラ対策!
2018年は製薬業界にとって激動の時代になりました。薬価制度抜本改革に始まり、薬価引き下げ、そして製薬会社各社からのリストラ(早期退職)の発表がありました。不況の影響を受けないと言われていた製薬業界で、こんなに不況を感じたことはない1年でした。2019年も激動の時代になりそうです。年始から出来る対策について綴ってまいります。

転職サイトに登録して自分の市場価値を知ろう!

リストラ対策の一つが「転職サイトに登録する」ことです。このご時世に製薬会社MRで転職サイトに登録されていないという方は、今すぐ登録するべきです。転職サイトに登録するということは、いざという時のためにご自身の身を守ることにも繋がりますし、エージェントに職務経歴を説明することで自分の市場価値を知ることも出来、製薬会社MR以外の新たな可能性を知ることも出来ます。

今後業界として、製薬会社MRが増えることはありません。製薬会社MR以外の道を模索するのも手ですが、なかなかこの業界歴が長いと、給与面や福利厚生面で他業種を選択するのは躊躇してしまいがちです。そこで私はいくつかの転職サイト・エージェントに登録しておりますが、製薬会社MRの求人が比較的多いのが下記の3つのサイトと実感しております。

CAREER CARVER

転職はdoda

どれもメジャーな転職サイトでエージェントも優秀ですので安心感があります。それぞれのサイトで企業に対する強みや、エージェントによる意見も変わって参りますので、まだ転職サイトに登録していないという方は、複数社登録して、多方面からの意見や情報を仕入れておくと良いでしょう。

2019バイエル薬品がリストラ(早期退職)断行!予感は的中した!まとめ

今回のバイエル薬品の早期退職(リストラ)の発表。バイエル薬品も昨年大規模なリストラを行って、その後も退職する社員が絶えない日本ベーリンガーインゲルハイムと同じドイツが本社の製薬会社です。どちらも日本的な社風が売りの会社で、どちらかというと社員に優しいイメージのある両社でしたが、ついにバイエル薬品までもがリストラを断行することとなりました。

このニュースを見たときに、今までリストラを行わずに社員の雇用を守っている製薬会社は、もはや他人事ではないなと感じました。上記でも述べました昨今の医薬品業界を取り巻く環境は日々変化しており、日に日に製薬業界も逆境に立たされております。もはや製薬会社MRは今までのように必要ではなく、薬価ダウンとともに社員の雇用を維持できる余裕もなくなってきていることを肝に命じて、「いざ来るべくリストラに備えて」今すぐできる対策を実行に移しましょう!

コメント

  1. やバイエルの社員 より:

    バイエル薬品の社員ですが、表沙汰になってない首切りは、頻繁にやってます。
    上層部の失敗のツケを労働者に回すとは、さすがナチスを支えた会社です。社員もバカではないので、会社を見切ってます。

    • ケル ケルベロ より:

      やバイエルの社員さん、コメントありがとうございます。もはや安泰な製薬会社はありませんね。MRもどんどん減少の一途を辿っておりますが、その中でも対策を講じていれば必ず生き残れますし、顧客からも必要とされます!厳しい時代ですが、乗り切って参りましょう!

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