MRとして働きながら「このままで大丈夫か…」と感じ始めたら読んでほしい記事です。薬価改定や営業規制など、変化が加速する製薬業界。
将来に備えて何をすべきか?資格、副業、転職活動…すぐにできる現実的な対策をわかりやすくまとめました。今後のキャリアに悩むMRの方へ向けた、行動のヒントが詰まった一記事です。
病院の訪問規制強化により、時間を持て余しているMRが今すぐするべき対策!
病院の訪問規制強化により、朝から晩まで暇を持て余しているMRの方は多くなっているのではないでしょうか?人によっては担当先が100%アポイントという方もおり、時によっては一日の面談人数が一人という日も少なからずあるという話を良く聞きます。
その間、一体何をしているのか?ということになりますが、アポイントの申請メールを打ちまくっている方も入れば、講演会の準備をしたり、自社医薬品の周辺知識の勉強をしたりと面談以外の時間を有意義に過ごしている方もいらっしゃるかと思います。
あしげに医療機関に通い、処方のお願い(懇願)をするという時代は終わりました。医師や薬剤師の働き方改革も進み、訪問時間終了時刻も昔より早まっている感じが致します。このような製薬会社MRのみなさまを取り巻く環境も変化し、下手をすると毎日定時で追われるということも珍しくなくなって参りました。以前よりも講演会も極端に減ってますしね。
製薬業界を取り巻く環境の変化によって現在はどこの会社でもいつどのタイミングでリストラが発表されるか分からない世の中になってしましました。当ブログでは常々申し上げておりますが、現在は終身雇用制度は崩壊しており、いつご自身がリストラの標的にされるかわかりません。20代でも油断は出来ません。現に2019年2月に発表された鳥居薬品では2年目以上のMRも対象になっておりました。
そんな将来を約束されない会社のために一生懸命仕事をするのなら、来るべき将来に向けて備えをしておくことを強くおすすめ致します。ましてや上記に記載致しました通り、今はうまく通常業務をこなせば定時に帰れてしまいますので、今まで飲みに行っていた時間をぜひ将来の備えのために有効活用しましょう!その将来へ向けての備えとは、
①いざ転職しても潰しが効くように他社に行っても通用する資格の勉強をする
②自己啓発に励む、本を読んで見識を広げる
③副業を検討する
④趣味に没頭する
③の副業を検討するとは、4月の働き方改革関連法施行によって、従業員がある程度いる多くの製薬会社各社では、副業が解禁される可能性が高いです。いざリストラ(早期退職)で退職せざるを得なくなった時には、副業は大きな後ろ盾となります。また④の趣味に没頭する、も一見備えになっていないように見えますが、これは大きな備えになります。
④趣味に没頭する、は③の副業を検討する、に大きく関連してくるのですが、最近では定年退職後に趣味を仕事にされる方が増えてきております。私のようにブログを書く、そば屋やラーメン屋を開業する、株や投資が好きで投資家に転身する、元々持っていた不動産を仕事にした、など趣味が嵩じて仕事にされている方も多くいらっしゃいます。いざという時には趣味が仕事になってしまうということも往々にあります。
スキマ時間の活用法についての記事を書いてますので、ご参考にしてください!

また製薬会社MRに必要な資格とは?についても記事を書いてますので、こちらもご参考にされてください!


「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」施行で今からMRがするべき対策
2019年4月から施行される「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」
これによってMRの活動がさらに狭まることは間違いありません。上記に記載致しました、売り上げ至上主義の撤廃による「詰め」がなくなることは間違い無いでしょう。
またここ数年は、製薬会社MRの情報提供活動には様々な縛りが入り、不適切な情報提供をしないように「文献提供の禁止」(求めがあった場合は可)や「適応外情報の提供禁止」など、情報提供の内容に多くの縛りが出てまいりました。
また「MRモニター制度」も本格化しており、医師や薬剤師を対象とした「製品説明会」や普段の「情報提供」の内容でも、覆面の医師や薬剤師が厚労省に「違反」を報告。いくつかの製薬会社が厚労省から注意を受けております。
今後は益々、国とそして自社での縛りも強くなると思われます。以前私が在籍した外資系の製薬会社では、このご時世にスライドを加工して「説明会」を行なっているMRが、信じられないことにおりました。これも今後は「スライドが加工」出来ないように「PDF化」されるなどの対策が行われるようです。
ホントひと昔前に比べると、「何を情報提供して良いラインなのか?」悩んでいるMRの方もいらっしゃるのではないでしょうか? 特にプライマリー領域の薬剤を扱う製薬会社は、今後厳しいと感じます。特にエビデンスもないプライマリー領域の薬剤を扱う製薬会社は、病院はアポイント制になった挙句、情報提供できるネタもない、となるとほとんどの方が足が遠のいて行くでしょう。
MRとしてのやりがいは「医師と疾患ベースの話を対等にできること」「患者さんの治療に医師と一緒に貢献できること」だと思います。今後もそれができるのが「スペシャリティ領域」と「オンコロジー領域」の薬剤を扱う製薬会社だと思います。
35歳転職限界説がありますが、やる気と経験さえあれば、年齢は関係なく転職は出来ます。リストラ(早期退職)が始まる前に、MRとしてのやりがいをもう一度見つめ直して、転職活動を開始されることをおすすめ致します。
来るべきリストラ(早期退職)に備え、今すぐするべき対策
当ブログでは再三述べてきておりますが、リストラ(早期退職)への最大の備えは、「転職サイトに登録すること」だと私は考えております。資格や知識で自分固めをするのも大事ですが、転職サイトに登録することによって、エージェントから「今の自分の市場価値」を教えてもらえます。
まずは自分の市場価値を知ることで、今の自分に足りないもの、今後自分が目指すべき道が見えてまいります。そこでリストラ(早期退職)が行われても、自社に残って出世するという選択肢にも繋がるかもしれません。
転職するにしてもしないにしても、「今の自分の市場価値を知る」という意味で転職サイトに登録することを強くおすすめ致します。下記は製薬会社MRにおすすめの転職サイト・エージェントです。
それぞれのサイトには強みがありますが、複数のエージェントから、様々な意見をもらった方が将来のためにもなりますので、転職サイトには複数登録されることをおすすめ致します。
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MRでは無い仕事も視野に入れる
若いうちにMR以外の仕事をしておくのも、今後食いっぱぐれしないためにも大きな備えとなります。今の製薬会社を取り巻く環境を見ている限り、今後MRが増えることは間違いなくありません。ですので今後も「MR業を極める!」というのはおすすめ致しません。
今後製薬会社で働き続けたいのであれば、「他部署を経験」するのが一番ベストです。それも若いうちから経験しておくのが良いでしょう。MR以外の仕事と言えば本社の「マーケティング」や「人事」など色々な部署がありますが、その他営業に関わる部署でも「特約店担当者」「MSL」「研修部」「コンプライアンス部」など多岐に渡ります。
ですので、製薬会社で長く働き続けたいのであれば「他部署を経験しておく」ということは、今後必須と言えるでしょう。他部署で働くことの他のメリットとしては、様々な経験をしていることでいざリストラ(早期退職)が会った時にも、転職の幅が広がる、リストラ時にも社内に残って欲しい貴重なスキルを持った人間だと重宝される、などが有ります。
異動願いがある製薬会社であれば、今のうちから異動願いを出すべきです。
転職しようか?このまま会社に残ろうか?お悩みの方へ
現在製薬会社MRの方で終身絶対に安泰だ!と胸を張って言える方は少ないのでは無いでしょうか?しかし転職となると一筋縄ではいきません。私も4度の転職を致しましたが、転職は家族も巻き添いにしてしまいますので、一人だけの問題では無いため、そう簡単に決断出来ません。
転職の決断についての記事も書いておりますので、参考にしてください。

現在まさに転職するか会社に残るか?についてお悩みの方におすすめの本が有ります。私はこの二冊を読んで4度目の転職する決断を致しました。
転職にお悩みの方へおすすめの本
会社に残るかお悩みの方へおすすめの本
タイトルのごとくです。両方をお読み頂くことで、ご自身の答えが出るはずです。書店にも置いてありますので、お悩みの方はぜひ購読されることをおすすめ致します!
このままMRで良いのか?と感じた方に読んで欲しい記事! まとめ
2019年4月以降の「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン施行」「働き方改革か関連法施行」によって、従来のMRスタイルが益々通じなくなることは間違いありません。これからも製薬会社MRを続けたいのであれば、今までのやり方を変える覚悟が必要です。
そのやり方の変化に順応出来ない方は、今後間違いなく淘汰されて行きます。つまりリストラ(早期退職)のターゲットにされてもおかしくありません。そうならないためにも、そうなってもしくないためにも、変化に対応できるスキルを身につけ、さらには益々加速すると予想されるリストラ(早期退職)への備えも万全にしておきましょう!
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