今後は弁当提供も出来なくなる?何も出来なくなった製薬会社MRの未来は?

製薬会社の将来性
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近年製薬会社を取り巻く環境は大きく変わってきております。一昔前までは正直なんでも出来ました。過剰な飲食接待を代表例に、ゴルフ接待や過度なサービス物品の提供など、本来するべき医薬品の情報提供とはかけ離れた医師との関係がありました。製薬会社各社は医師から処方を取るために、お金をどんどん使いました。

 

しかし近年は業界の接待禁止から始まり、会社によってコンプライアンス強化がなされ、講演会の廃止やサービス物品(ノベルティ)の配布禁止といった制約を設けている会社も増えてまいりました。

そんな中、世界標準で医療関係者への贈り物の提供を一切禁止にするIFPMAコード改定を2019年1月に実施することが医薬品業界紙リスファックスで発表されました。

RISFAX | 医薬経済社

 

このことによって製薬会社(日本製薬工業協会の会員会社)は、社会的儀礼である香典、さらにはノベルティグッズなどが全面的に禁止されることになります。

 

そして最近は説明会時の弁当提供ですら廃止論が出ております。若いMRの方はこれが当たり前と思っているかもしれませんが、なんでも出来た過去を知るベテラン製薬会社MRの方々は、非常に肩身の狭い思いをしております。

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今までは製薬会社は社会的儀礼によって処方が保たれていた そんな時代の終焉

飲食接待やゴルフ接待が可能だった時代には、接待翌日には「じゃあ、おたくの薬を使おうか」となったものです。このような接待を通じて医師との人間関係を醸成することで、自ずと自社の処方が増えていきました。ジェネリック(以下GE)が普及し始めた時にも始めは医師の処方せんへの署名が無いと、GEへの切り替えは薬局では行うことが出来ずに、たとえGE品が発売されていたとしても自社製品のGE化を接待や人間関係醸成により阻止することが出来ました。

 

しかし現在は接待の禁止、社会的儀礼の廃止、さらには2018年4月以降のGE80%国策化、そして調剤薬局主導のGE変更可能により、もはや製薬会社MRの力と医師との関係性だけで自社製品を守ることは難しくなりました。

 

一斉を風靡した時代を生きたMRの方々は今の時代は「何も出来なくなった」ともどかしい思いをされているかもしれません。しかしそれはもはや過去の話。現実を直視して対策を講じなければなりません。

社会的儀礼の禁止による医師・薬剤師との関係性の崩壊

今回発表になった「世界標準で医療関係者への贈り物の提供を一切禁止にするIFPMAコード改定」で「社会的儀礼である香典、さらにはノベルティグッズなどが全面的に禁止」になることになりました。すでに全てが禁止になっている外資系の製薬会社はありますので、その会社にしたら大した事態では無いのかもしれませんが、まだ許容されていた製薬会社では「最後の望み」が無くなってしまうことになります。

 

薬を処方される患者側からすると、そんな社会的儀礼云々で処方を決められたのではたまったものではありません。しかし人間というのは、このような社会的儀礼によってある程度の人間関係が保たいるのは事実です。私たちが車や家を買うときもそうです。熱意がある方はもちろんなのですが、「尽くしてくれる人」「サービス精神が旺盛な人」から人は買いたくなるものです。

 

そんな社会的儀礼の禁止によって、つい最近までそれでしか処方を維持されなかった製薬会社にとっては、今回の件は痛手だと思います。つまり製品力が無いということなのです。現在の会社の製品力や将来性、そして一連の業界の流れを見た時に、「次の会社」を考える時に着ているのでは無いでしょうか。

説明会やWeb講演会の弁当提供も禁止になる方向に

またさらに痛手なのが、「説明会時の弁当提供の禁止」が現在議論されているとのことです。製薬会社のお弁当は未だに中身が過剰です。普段一般市民ならほぼ購入しない単価の弁当を説明会時には提供しております。現在では各社の上限が厳しくなり、聞くところによりますと大体2,000円が主流です。

 

しかし製薬会社によってはまだまだ3,000円が上限のところもあります。このご時世にも関わらず未だに弁当の中身によって処方に影響がある医師がいるのも事実です。接待が出来なくなった今、医師が求める理想の弁当提供をすることが処方に繋がっていたのです。それ自体が今、禁止されようしております。これは今後の動向が注目さえるところです。

今後より求められる製品力 製品力のない薬は淘汰される!

社会的儀礼の禁止、そして説明会時の弁当禁止となると、もはや一世を風靡したMRの方々は「何もすることが出来ない!こんなんでは医師は処方してくれるはずはない!」とボヤくでしょう。しかしそれは残念ながら「自社の製品力がない」ことを裏付けております。

 

良い薬は黙っていても売れますし、医師も処方します。しかし製品力のない、また科学的根拠(エビデンス)のない薬剤は、今後淘汰されていくことは間違い無いでしょう。何も打つ手が無いのであれば、製品力の無い会社にいるMRのみなさんにとっては、なんのやりがいも無くなります。製品力の無い薬を売るのほどMRにとっては辛いものはありません。

 

すでにそのことを実感されている方は、私の身の回りでも他業界を含めて、転職活動を開始されております。今決断の時なのでは無いでしょうか。しかし転職には一大決心が必要です。

転職に対する心構えや、メリットデメリットを関連記事でも書いておりますので、ぜひご参考にしてご決断して頂ければ幸いです。

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何も出来なくなった製薬会社 まとめ

「なんでも出来た時代を生きたMR」の方々にとっては、今は非常に厳しい、やりがいの感じ無い時代になりました。しかし人口減少、少子高齢化、労働人口の減少などで、製薬会社以外の業界も日々変化が激しくなってきております。その変化に対応仕切れない人は今後各社から発表される「リストラ」によって肩たたきにある可能性は極めて高くなります。

 

昔接待が出来た時代の人間関係を未だに誇らしげに語る先輩がおります。何も出来なくなった今、過去の人間関係を継続することは重要ではありますが、そんな方こそ、過去の栄光に縛られ、時代の変化に対応出来ておりません。

 

時代の変化に対応出来ない方は、たとえ転職されて新しい会社に行っても、今の会社に残っても、今後リストラ要員になることは間違いありません。

 

ダーウィンの有名な言葉にこんな言葉があります。

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。」

 

まさに激動の今の時代にも通ずる言葉ですね!変化に対応するためには、それなりの精神力が必要です。リストラを敢行した会社は、早期退職(リストラ)に手を挙げた方はもちろん、残った方も心に大きな傷を負います。今後益々強い精神力が必要になります。

 

いつ何時どの製薬会社にでもリストラが発表される可能性があります。いざという時にバタバタすることの無いよう、必ず備えはしておきましょう!

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