2020年卒の大学3年生の方は3月に企業エントリーが始まり、6月から企業の選考が開始となる予定かと思います。これから始まる就職活動を行う上で、製薬会社を希望されている方は、最近の業界を取り巻く環境の変化が気になる方が多いかと思います。これら環境の変化で製薬会社は過去類を見ないリストラ時代に突入しているのは紛れもない事実です。
2019年に入っても次々とリストラのニュースが発表されております。
2018年以降製薬業界を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。2017年に発表された「薬価制度抜本改革」により2018年4月の薬価改定では新薬創出加算品が大幅に削減され、多くの薬剤が大幅に薬価引き下げになりました。また国策であるジェネリックの80%、最近では地域フォーミュラリー(後発品がない先発品を、後発品のある同種同効品へ変更すること)が山形県や静岡県でも始まりました。
ただ製薬業界が全く魅力がなくなったと言うわけではありません。つい4、5年前まではプライマリー医薬品が業界を圧巻しておりましたが、最近どの製薬会社もスペシャリティ品目(希少疾病やオンコロジー、バイオ医薬品)に方向転換を図っており、これらの品目のパイプラインを有しているメーカーはこれからも急拡大すると言われております。今後はこれらの品目をいかに開発して世に多く出すかが、「今後伸びる製薬会社」を見分けるポイントかと思います。
パイプラインを有している将来性も会社選びの重要なポイントではありますが、製薬会社のMR(医薬情報担当者)として働く上では、やりがいはそれだけでは有りません。製薬会社MRで働くことの魅力はたくさん有ります。私も実際にこの職業を経験してみて「子供に誇れる仕事」だと考えております。これから就活を始められる方へ、現役MRが語る「製薬会社で働くことの魅力」についてご紹介致します。
製薬会社は高学歴でなくても就職出来る!三流大学でも成績優秀者になれるチャンスはいくらでもある!
理系で専門的な知識が必要?高学歴でないと就職出来ない?そんなイメージがある製薬会社への就職ですが、ご安心ください!そんなことは全く有りません。私は三流大学卒業で文系ですが、その名も知れた一流大学卒業で理系のMRと対等、いやそれ以上の成績を残しております。
しかしそのためには、きちんと自社製品の製品知識と自社製品にまつわる周辺知識(疾患や周りの医師との繋がり等)は、日々勉強していかなければなりません。その勉強というのも、どの製薬会社でも月に1回は会社からの研修が有りますが、基本的に自分自身で道を開いて行かなければいけません。まぁそれだけ自分自身の裁量があるという裏返しでも有りますが。。
ここでどう頑張るかが、同期やライバル会社との差が開く大きなポイントでも有ります。年配者の方の中にはいまだに学歴主義者がおります。50歳を超えてもなおかつ「君は●●大学卒業何だってね〜」とやたらと学歴にこだわる方がおります。しかし学歴なんて最初の1、2年だけです。それ以降は何の効力にもなりません。同じ会社に入ったからにはあとはご自身の努力次第です。
また製薬会社にMRとして就職した暁には、一年目にMR認定試験という業界内の資格試験を受けなければなりません。正直私はこのMR認定試験の1ヶ月前は学生時代より勉強致しました(笑)土日は1日12時間以上猛勉強致しました。ただこの時の経験が、その後勉強する習慣にもなりますので、ここで手を抜かないようにするのが、自分自身を成長させるポイントでも有ります。
何よりもステータスの高い医師や薬剤師と対等に話が出来る!そして患者の治療に貢献出来る!これが製薬会社MRとして一番のやりがい!
私は三流大学の卒業ですが、一流大学卒業の方々と同じMR業をしております。そんな三流大学卒業の私が、世間一般から見てステータスの高い医師や薬剤師と対等に仕事が出来る!こんなやりがいを感じることは有りません。
また医師や薬剤師から「ありがとう!」と言われるのが、製薬会社MRをしていて一番「MR冥利に尽きる」時でも有ります。医師や薬剤師と対等に話が出来るという話をさせて頂きましたが、「こういう患者がいて、治療に難義しているんだけど、どのような薬物治療をしたら良いのか?」「この患者にはどの薬剤が良いのだろうか?」「このような疾患の患者がいるんだけど、おたくの薬剤での治療効果を教えて欲しい」などなど、その患者さんについて、医師と薬剤師とディスカッションが出来ます!
これが医師や薬剤師のニーズに答えられ、患者さんの治療に寄与できた時に「ありがとう!」というお言葉を頂いた時には大きなやりがいを感じることが出来ます。自社製品を全面的に押すのではなく、その患者さんに適切な治療は何なのか?をご提案することで、医師や薬剤師からも大きな信頼を頂くことが出来ます。それがたとえ自社製品が使われなくても、「患者さんの治療に貢献出来た!」というだけで大きな達成感が得られます。
その時は自社製品の売り上げに貢献出来なくても、そのような「患者本位」のスタンスでいれば、自ずと数字はついてくるものです。何よりも「患者さんの治療に貢献できる!」そして「会社の数字も自ずと伸ばすことが出来る!」これが製薬会社MRの最大のやりがいでも有り、他の産業では味わえない達成感も得ることが出来ます。
リストラ時代でもまだまだ高給取りな製薬会社MR!
そして何よりも製薬会社は他の産業と比較しても利益率が高いことも有り、給料水準が高い傾向が有ります。現在製薬業界を取り巻く環境としては少子高齢化の進展と、それに伴う医療費高騰による医療費削減の煽りを受けて風当たりが悪くなっております。
そのため2018年辺りから製薬会社各社はリストラ(早期退職)が加速しております。ただリストラを行うからといって製薬業界全体の給与水準が低くなるかと言うと決してそうではありません。リストラ早期退職時代だからといって製薬業界の給与水準はかなり高いものがあります。
正直20代でも地元の田舎で就職しているの人とは200万円近く、30代にもなると400万円以上の年収の差が付きますので、年末年始などに実家に戻った際の飲み会では、年収の話はできません。最近はリストラで大幅な昇給も難しくはなりましたが、今でも50歳くらいまでは普通に昇給致します。また管理職にもなると、年収2,000千万円も夢では有りません。これを聞くだけでも夢が膨らみませんか?
業界を取り巻く環境は非常に厳しくなってきておりますが、それはどの業界も同じです。厳しい環境でも知恵を振り絞り、その時代にあった働き方に変化することで業績を伸ばせば、どこでも出世するチャンスはいくらでも有ります。激動する時代で変化への対応力があれば生き残ることは十分可能です。
給料が高いだけじゃない!手当や福利厚生も他産業に比べるとまだまだ厚い!
給料が他の業界に比べて高いだけが、製薬会社の魅力では有りません。各種手当や福利厚生がたの業界に比べて、比べ物にならないくらい厚いのが「製薬会社」です。就職活動をする上で、この「手当」や「福利厚生」を重要視する学生が増えてきていると聞いております。これは会社選びの際には働きがいの次くらいに重要な要素かと思います。
製薬会社の手当は、住宅手当や単身赴任手当、扶養手当や寒冷地手当など、挙げたらキリがありません。製薬会社各社は公務員顔負けの手当の厚さとなっており、製薬会社に勤めれば正直生活に困ることは有りません。
また製薬会社は福利厚生が厚いことでも知られております。健康診断費用やインフルエンザワクチン費用が無料だったり、福利厚生施設の格安使用など、こちらも多岐に渡ります。
製薬会社の福利厚生や手当について記事を書いてますので、詳しくはこちらをご覧ください。
その企業の手当や福利厚生については、その企業に勤めている方に直接尋ねるのが良いでしょう。大学の先輩であったり、口コミサイトなどでも確認しましょう!
新卒就活におすすめの就職エージェント!「就職エージェントneo」
ネオキャリアが運営する「就職エージェントneo」という就活生向きの就活サイトがございます!ね「就活エージェントneo」は、2005年
利用学生数のべ15万人超の無料の新卒向けの就職支援サービスで、専任のキャリアアドバイザーが就職サイトでは出会えない優良企業をご紹介し、就職活動をサポートしてくれます。ここで理想の製薬会社が見つかるかもしれません。ぜひ登録して就活を始めてみましょう!
新卒就職におすすめ製薬会社MR!周りに誇れるMRの仕事!その魅力とは? まとめ
他の業界に比べて給料が高い、手当や福利厚生が比べ物にならないくらい良い業界が「製薬会社」ですが、この部分は会社選びには非常に重要です。しかしこの部分だけを見ないで欲しいです。医師や薬剤師、そして病気の患者さんへの治療に直接貢献できる、結果患者さんの治療にも貢献でき、医師や薬剤師から「ありがとう」と言われる。このやりがいが製薬会社の一番の魅力です。
私は4回の転職をしておりますが、この「ありがとう」と言われる瞬間がたまらなく、この仕事が好きでなりません。また子供を持ち一人の親として、製薬会社のMRという仕事が子供にも誇れる仕事であると自負しております。
製薬業界を取り巻く環境は大きく変化しており、リストラ(早期退職)によって業界の改革が進んでおります。その変化に対応出来た方だけが、生き残っていける厳しい世界ではありますが、これはどの業界に就職しても同じ運命です。
製薬会社MRという、誇れる素晴らしき仕事にぜひチャレンジしてみてください!
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